内容説明
恋愛、嫉妬、嫁姑、病気―悩みや不安に出会った時、身近な人より遠くの人の冷静な助言が、解決への「鍵」となることは多い。聖書の導きのまま、清らかにかつ厳しく「生」を見つめる三浦綾子が、迷うあなたへ、真摯なメーセージをおくる。「悩み」体験によって成長し、生きる勇気と希望を持ち得るように、「空しさ」を超えた生きがいを実感できるように、人生への愛と祈りをこめた、明日への道しるべである。
目次
悩みから脱出するにはその人のあり方が問題
障害のある人をもって
子宝に恵まれない
継母ゆえに人にそむかれて
姑と心が通じない
信頼していた夫の浮気
かつての恋人が今も心に
愛する夫の死
精神障害の子への不安
男運が悪い
嫉姑深い性格を直したい
平凡な幸福は幸福か
難病の夫との将来
酒乱の夫のいる悲しみ
人生に意味をもちたい
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リカステ
2
ショッキングな出来事があった後だから、余計に胸にこたえた。三浦綾子さんが直接話し掛けてきているようで、言葉がすっと入ってくる。私はキリスト教徒ではないけれど、引用された聖書の言葉にどれほどハッとさせられたことだろう。心に迫る言葉は沢山あったが、今は兎に角、「希望を持って生きて下さい」の一節を唯々胸中に刻むばかり。2014/11/05
さなだーまん
0
甘さと優しさの線引きは難しいけど、筆者は相談者の立場を尊重しつつずばっと厳しい言葉をかけられている。人間の弱さにも十分な理解を示しつつ、本当に強い方だと思う。知、情、意を持ちあわせたのが人間である、が最も好きな部分。2016/12/16