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角川文庫
血みどろ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041425398
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

とざい東西、江戸は神田の橋本町、ものもらいや大道芸人ばかりが住んでいるおかしな長屋に、センセーと呼ばれる推理の特技をもった砂絵かきがいた。当時珍しい合理精神の持ち主で、犯罪事件が起こると、わずかな礼金にあずかろうと、見事な推理で謎をとく。センセーと長屋の連中が、よってたかってとき明かした奇妙な事件の数々…。四季折々の江戸の風物を背景に、ユーモラスな本格推理を融合させた、異色の傑作捕物帖。

著者等紹介

都筑道夫[ツズキミチオ]
1929年東京生まれ。早稲田実業学校中退。正岡容や大坪砂男に師事。雑誌編集の傍ら十代後半から時代小説を書き始める。早川書房に入社後、「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」初代編集長として海外ミステリーの紹介につとめ、『やぶにらみの時計』で推理作家として注目を集める。退社後、本格的な執筆活動に。2001年『推理作家の出来るまで』で日本推理作家協会賞を受賞、02年日本ミステリー文学大賞を受賞。作家・編集者・翻訳者と様々な顔をもち、多数の作品を発表した。03年ハワイにて逝去。享年74歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mark.jr

3
なめくじ長屋シリーズ第1弾。捕物帖ものを日本的なミステリーと捉えた著者が、それを純なパズラーとして再構築したのが、このシリーズになります。ミステリーとしては、現代を舞台にするとすぐ分かりそうなシンプルな仕掛けを、江戸情緒を目眩ましにして隠しているのが、読みどころと言えるでしょう。特に、「ろくろっ首」はその好例みたいな作品です。2022/02/13

timeturner

3
これまでに読んだことのないユニークな時代ミステリー。江戸っ子言葉の使い方も本格的だし、江戸の町もリアルに描かれている。が、誤った女性観から誘拐・レイプを推奨している個所はなんとかならないものか。2016/04/01

ヒロ

2
本屋で見つけた。昔、昔、山藤章二さんの表紙、挿絵で買ったのがボロボロになってしまったので思わず購入。久しぶりに読み直したが面白い。謎解きをするのがアウトロー(達)なので、解決も謎を解いて、司法に引き渡して・・、といかないところが良い。2019/02/01

ドナルド@灯れ松明の火

2
【後日追記】都筑道夫のなめくじ長屋シリーズ1作目。時代小説しかも一癖も二癖もある長屋の面々がセンセーの智慧と推理でその日暮らしをしていく。都築さんのミステリプロットは本格的であり、時代小説とミステリが好きな私には堪えられない。 2010/10/20

東森久利斗

1
山藤章二の挿入イラストが絶品。なめくじ長屋とは、よく言ったもの。江戸文化の情緒、街の喧噪、人情、江戸っ子気質が文脈から伝わり充分に楽しめるのとともに、相反するような、足元にまとわりつくようなおどろおどろしい語句と文体、不快指数満点な雰囲気は、まさに、なめくじの生態にピッタリ。2018/07/31

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