内容説明
―世界平和問題研究所世田谷の閑静な町並に聳えるこのビルの裏の顔は、汚く金儲けした奴らから、ハゲタカのように金を奪う“オペレーション・バルチュアー”の本拠地だ。浅黒く端整な顔立ちに、発達した筋肉。そして、クールで頑強な精神の持ち主世見月明は、尋問及び処刑部のエースとして、今日も羊の皮を被った醜い豚に牙を剥く。漆黒の闇に凶獣が駆ける時、現代の神話が生まれる―。現代の犯罪の盲点を突く、大藪文学の真髄。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジンベエ親分
35
これに108円も払うなんてもったいない…と思いつつ、買って再読しちゃった(笑) 汚い金を稼いでいる政治家等の悪党宅(または妾宅)に忍び込む、ガードマンを射殺、プレイ中の悪党を脅して金を巻き上げる、愛人を爆殺、ひたすらこれの繰り返し。今回は何回繰り返したか数えながら読もうと思ったけど、途中で挫折(笑) 多分50回は下らない。最後の方はト書きで1ページに2回殺るもんな(笑) 大藪晴彦の死去直前に書かれた本なのだが、きっと完全にボケていたのだろうな。これを読破すれば、たいていのスカ小説は許せる(笑)2018/02/03
blue-brass
2
どういう経緯で書架にあるのかハテナだったが、積読本を既読にするミッション中なので手に取ったものの、半分まできて斜め読みになってしまい、大藪さんゴメンなさい。ハンドルネーム【rz】さんの「伊福部昭のオスティナートかという塩梅」のナイスな例えのとおり、即ち権力者宅訪問→証券類・現金の奪取→爆弾埋め込み手術→情婦宅・事務所でも強奪という流れが11回続き、毎回丁寧な描写。12回目からはあっさりとなったが依然「仕事」は続くよどこまでも。この後15回ときたもんだ。奥付に第6版とあって読まれてることにポカンとしました。2025/03/12
のりのりのり
2
トンデモ本、コピペの乱発などの事前情報を得てたものの、 それらをわかった上で読んでみるといつのまにやら、脳がトリップしてくるのか、へんな癖になる感じを覚えた。 漫☆画太郎を彷彿とさせるような作品。 みんなが言われるほど自分は嫌いではないかも。2015/11/16
jolly
2
これはいろいろひどい。最初はいいんだけど、そっから限りなくワンパターン… なんだこれ。2013/12/01
ハルミア
1
「野獣死すべし」の作者の執筆だが、コレを買うならライトノベルの方がマシだろう。別名は餓狼の男根としても良いのでは無いか・・・とにかく色々出てくる。SMプレイやらゲイやら色々と出てくるが、最初っから最後までパターン化されているため、読んでる内に内容がわかってくる。これには色々理由があるらしいが、その前にコレを店頭で売らないでほしい。2012/12/27