内容説明
世の中には、知らず知らずのうちに、災難がむこうからやってくる人がいる。次から次へとトラブルに見舞われる人がいる。普通の生活がしたい。平穏な生活を送りたい。しかし…。生活のなかにひそむ、無理難題、不条理に著者の怒りが爆発!退屈している人に贈る、超面白スーパーエッセイ。
目次
1 夢かと思えば
2 何がおかしい
3 蟷螂の斧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
komorebi20
24
今年で100歳を迎えた著者佐藤愛子氏が64歳の時に書いたエッセイ。36年前(1987年)は、昭和の終わりである。バブル時代の当時の日本情勢がよく分かった。とにかく佐藤愛子氏は、世の中の事に憂いて怒っていた。正義感の強い真っ直ぐな人なのだろう。最後に電通の事が書かれていたが、東京オリンピックの問題があっただけに頷ける。2023/11/28
Moeko Matsuda
6
いやー。好き。好きとしか言いようがないのだが、この人のエッセイは本当に好き。すでに30年以上前に出された本を改題したものとのことだが、佐藤愛子の怒りには常に新しさがある。個人的には最後に収録されている「蟷螂の斧」に一番深く頷いた。まぁ、別にD社に恨みがあるわけではないが、ものすごく共感できる。そしてその挙句に今の状況があるのだと思うと、なんとも虚しい気持ちに襲われる。2021/05/15
聡太郎
2
道理の通らぬ世の中への怒りを中心に、率直な感情の発露が実にエネルギッシュに感じられるエッセイ。哀愁もユーモアもあって素敵。2011/12/22
sohya_irej
1
激しく怒ったり、感性に頼った選び方をしているのに、その感情で自分や周囲を丁寧に分析しているところがおかしい、いや面白い。2010/07/16
-
- 和書
- 山登り気象学