角川文庫<br> 夜よりほかに聴くものもなし―山田風太郎ベストコレクション

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角川文庫
夜よりほかに聴くものもなし―山田風太郎ベストコレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041356739
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

東京で五十過ぎまで刑事生活一筋に生きてきた八坂は、ある日、車が母子を轢いた現場に遭遇する。居合わせた男の証言によって過失の事故と判明し、運転していた御曹司は無罪に近い判決を受けた。2年後、八坂は証言者が御曹司の運転手として働いているのを知る。その哀しき理由とは…(「証言」)。同情すべき事情、共感できる動機。犯罪者それぞれの背景に心揺れる八坂。だが、それでも…。哀愁漂う連作刑事ミステリ。

著者等紹介

山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
1922年兵庫県生まれ。東京医科大卒。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

46
哀愁漂う刑事ものでした。短編集なので読みやすかったです。ミステリーというよりサスペンスという印象で、動機に焦点を当てている印象を受けます。個人的な復讐を抱いているからこそ犯罪を犯しているのが共通点でしょうか。当時の社会的批判もしているように思えました。面白かったです。2025/04/03

北風

20
八坂老刑事の事件簿として連作型の推理短編集です。昔、第6話の「黒幕」をドラマでみて(主人公は西村晃、八坂刑事役は花沢徳衛)原作が読みたくなったのです。この短編集の犯人はみな「やむにやまれぬ」同情できる事情で犯罪を犯したものばかりで、「人間」「法律」「正義と悪」について今一度深く考えさせられる傑作です。しかし最後まで読んで、見たドラマのキャスティングは見事でした!やはり哀愁と虚無と泥臭さを漂わせまくりな八坂老刑事役は、高品格とか花沢徳衛がいいのう!! オススメ度:★★★★★2014/10/24

那由多

19
罪人の慟哭を聴け。告白後に刑事は「それでも・・・私はあんたに手錠をかけなければならん」と呟く。五十路の刑事を主役に据えたからこその味が活かされた社会派ミステリー。山風、良いな。ヴェルレーヌの詩から採ったタイトルも魅力的。2021/09/14

kowalski

17
面白く読みました。なんだろう、こう、何か暖かい感じがするんだよね。罪を犯す事は決して許される事でもないし、ましては敵討ちをするっていう行為も許されるものではない。それでも罪を犯してしまう。でも、罪を犯したことを謝罪をする気持ちが持てた時代っていうのが 何か救われるような気がするんだよね。こういうのを読むと心に余裕を持ちたいなぁ常々感じるんだよね。良い作品でした。2012/02/25

ぐうぐう

14
山風、すごいっ! 老刑事を主人公とした連作ミステリだが、このシリーズの本当の主人公は犯罪そのものだ。しかも、動機に焦点を当てている。ここには、簡単に悪と糾弾できない動機が登場する。事件に憤っていた読者は、犯人の動機を知るに至り、いつしか共感を覚え、最後には宙ぶらりんにさせられる。しかしそれこそ、山風の目的なのだ。それだけではない。そこにトリックとしての仕掛けも施されているのだ。長編にしてもいい濃密さが、30枚足らずの短編に惜しげもなく盛り込まれている。山田風太郎、恐るべし!2015/06/24

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