出版社内容情報
激動の明治を疾走する辻馬車。その先に待ち受ける感動のラストとは……!?自由民権運動を巡る明治政府と自由党壮士らの暗闘に巻き込まれてきた干潟干兵衛と孫娘の雛。2人の運命やいかに!? 史実とフィクションを巧みに織り上げ、激動する時代の波に翻弄される人々を描く明治小説の白眉。
山田 風太郎[ヤマダ フウタロウ]
著・文・その他
内容説明
危機に陥ったとき、お雛が呼ぶと現れる干兵衛の息子・蔵太郎と妻・お宵の幽霊。2人に助けられながら、干兵衛はいつしか自由党壮士と明治政府の暗闘に巻き込まれていた。お雛との平穏な生活を望みつつも、会津藩士だった頃の自分を自由党壮士の姿に重ねて心揺れる干兵衛。そんな中“赤い盟約書”を巡って事態は急展開する!最後に干兵衛が選び取る運命とは…。激動する時代の波に翻弄される人々の悲喜を謳い上げた大傑作。
著者等紹介
山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
1922年兵庫県生まれ。東京医科大卒。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。その後、58年『甲賀忍法帖』を発表し忍法ブームに火を付けた。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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