角川文庫
山本一力が語る池波正太郎―私のこだわり人物伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 198p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041323427
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」―。3大人気シリーズを始めとする数々の名著を著し、時代小説の第一人者と謳われた池波正太郎。その作品と人物について、20歳代の初めから池波作品をむさぼり読んできた山本一力が語りつくす。池波作品から短編小説「白浪看板」「縄張り」と、随筆「食べる」も収録。

目次

第1章 酸いも甘いもかみ分けた男(反り返っていた雑誌の表紙;『食卓の情景』から始まった ほか)
第2章 人物造形のカンどころ(母は鬼平さん、わたしは小兵衛さん;池波正太郎創造のヒーローたち ほか)
第3章 おとながいた町(こうもりもホタルも、そして歌謡曲も身近にあった;東京ならではの文化の吸収 ほか)
第4章 男の財布(野暮と粋;ひとに迷惑をかけない ほか)

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年東京浅草生まれ。下谷西町小学校卒業後、株式仲買店に勤め、海軍入隊。戦後、都職員から長谷川伸門下生となり新国劇の脚本と小説を発表。60年「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3シリーズで時代小説の第一人者となる。77年、吉川英治文学賞受賞。90年没

山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知市生まれ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業。旅行代理店、広告制作会社勤務などを経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年に『あかね空』で第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

52
池波正太郎ファンである著者がその作品と人物について語っている。著者と池波正太郎氏の本との出会い、著書についてなど。第四章の「男の財布」では「粋」というものどんなものなのかを書いている。後半は池波氏の著書から三篇を紹介。 図書館本。2016/02/11

Willie the Wildcat

27
池波氏の作品と半生。”出会い”からの著者の池波氏への敬意が真摯に伝わる。数あるエピソードでは、やはり「年賀状」が印象的。賀状への姿勢に、そもそもの意味を再考させられる。著者のエピソードも、池波氏の世相・思想を反映して機知が富む。コロッケ定食に、(母の)寿司・・・、食の齎す生き甲斐。そこに、人生の矛盾。池波氏の随筆も読んでみよう・・・。2014/06/11

シブ吉

7
読み終わった途端、あとは手を伸ばすことのない本は多々ありますが、池波先生の作品は「再読」したくなる魅力があります。画家になりたかったというほどの独自の絵も大好きです。 山本一力先生が池波作品の入り口となった「食卓の情景」も含め、ちょっとしたことですが日頃の生活で池波先生の真似をさせていただいております。 後半に掲載された短編を読んで、本棚に積んでいる池波作品をまた読み返したくなりました。2012/09/07

getsuki

3
池波作品を通して山本一力さんとお母さんとが繋がっていくエピソードが微笑ましく、より印象に残っています。剣客商売、鬼平犯科帳、仕掛人藤枝梅安、どれも読んでいますが、渡辺謙が梅安を演じたTVシリーズをもう一度観たい……。エッセイは読んでなかったと思うので、今度「食卓の情景」探してみよう。2014/06/01

tohoho

1
[NHK教育TV 知るを楽しむ 私のこだわり人物伝]に収録されたものを改稿・加筆したもののようだが、前半の池波正太郎へのオマージュがメインとしても、後半の池波作品は必要ないのではないか。2012/02/26

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