角川文庫<br> 動物王国ラプソディ

角川文庫
動物王国ラプソディ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 258p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041319130
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0193

内容説明

北の国、北海道の厳しくも豊かな大自然に囲まれた原野にあるムツゴロウの動物王国。小さいながら王国ともなれば、さまざまな人や動物たちがやってきて、いつしか、とんでもない大家族になってしまった。北に南に、はたまた外国にと神出鬼没のムツゴロウの行くところ、いつもスリルと笑いがいっぱい。そこでの、人と動物とのたくさんの楽しく悲しい出会いと別れ。動物王国にくりひろげる人と動物たちの交流愛と感動の狂詩曲!

目次

さまよえる地下水
居候コイコイ
チビ物語
動物王国規則集
フクロウ屋敷の早春
奇蹟、パーフェクト
ハクチョウ飛んだ
金庫の中のサル
エンタオ再見
美しい偶然
そして突然

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

25
ラプソディ=狂詩曲。こんなに美しくて悲しいエッセイを読んだのは、初めてかもしれません。人間嫌いのムツさんのところにフワっとスルっと入り込んだ、画家の卵のヒロミさん。会ったこともお顔を拝見したこともないけれど、時々ヒロミさんの事を考えると思います。電車の中で泣きそうになってしまいました。2020/12/13

Sakie

3
能天気なタイトルからの予想に反し、ムツゴロウさんの哲学がちりばめられたエッセイ。ムツゴロウさんがやりたかったのはショーではなく文章書きであり、自然と動物を守るジャーナリストだった。言葉を持たぬ動物と長年つきあってきただけに、本質を突くことができ、自力の可能性に境界線を引かず、結果、信念に従って所謂常識を外れることができる人。動物も人間もひっくるめての命と向き合う姿は、本当の意味での常識人であり、その正義感を心底自分の糧にしたい。言葉先行の愛護とは次元が違う。 2012/12/09

kirinsantoasobo

2
子供の頃、テレビでよくムツゴロウさんを観ていた記憶があるけれど、動物好きの人というイメージしかなくて、訃報をきいて作家さんでもあると知り何冊かある中からこの本を選んで読みました。 かなり古い本なので、時代を感じる言葉が出てくると懐かしさを感じました。 ムツゴロウさんは、動物だけではなくて命あるもの全てに愛情をもって接していたのだと知りました。 だからこそ、動物王国という場所ができたのですね。 この本の終わりに、ある人との別れの詩が書かれていて ムツゴロウさんと奥さんの優しさが溢れています。 2023/05/06

きたくり

2
◎動物王国に住み着いた絵描きのヒロミさんに関するエピソードがとても印象的です。今にも本からとび出してきそうなほどみんな生き生きしていて・・・。それだけに終章の悲しい別れが辛かったけれど。「命があるものは、消えるんだよ。それは誰にもとめられない。とめることが出来ると考えるのは恥を知らぬ人間だけだよ。お互いに、そのことは充分に知っているはずなんだけど、知っているだけに、不合理が身にしみるよねえ」(p239より アラスカのジョージ氏の言葉)2013/03/07

笠井康平

1
ノクターンとラプソディしか持ってなくて、他のやつも読みたいんだけど、まぁいいかなという気もする。2012/06/09

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