感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
13
退屈な女より もっと哀れなのは かなしい女です かなしい女より もっと哀れなのは 不幸な女です (中略) 死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です マリー・ローランサン「鎮静剤」2014/03/11
キー
8
寺山修司氏の1974年の著作を、1981年に文庫化したもの。 タイトルの「さかさま恋愛講座」は、文庫化の際に付けられた副題です。 恋愛に限らず、若い女性の生き方について書かれたエッセイ集で、「論」という程の堅苦しさはありません。 1974年という時代の本なので、当然古臭いところもありますし、当然現代でも変わらない問題もあります。 男の自分が読んでも、心に刺さる内容もありましたし、寺山修司氏の好きな女性像というのも垣間見られましたし、何より寺山修司氏が若い女性を応援したいという気持ちが伝わるのが素敵。2020/09/10
櫛部晃季
4
凄い久しぶりに読んだ。改めて気付いたのは、寺山は自分の価値観構成要素の礎石となっているなと(笑)それにしても、この本が書かれてから30年以上経っているのに、世の中は変わっていないんだなと思った。2015/08/07
donky
2
再読。寺山修司の柔軟かつ革新的な女性論に再度感嘆。青年に対して「青女」のネーミングは奇抜ではありません。女性の自由をフェミニズムからでなく、シニカルに説く語り口は抜群の説得力です。自由の理想と現実は単に女性に向けた恋愛論ではないでしょう。「たかがセックス」と見切りながら、恋せよ乙女と熱弁する口調は、今も古びない魅力です。2015/11/04
白湯
1
ここでクイズです。 「青女」の読み方を答えよ 1.せいじょ 2.あおおんな 3.あおじょ 追伸) 古本屋さんは宝の山2017/10/17