内容説明
プロダクションを経営する宗形と28歳の千秋は、久しぶりの休暇をともに過ごそうと、バリ島へ旅に出た。つき合い始めて流れた5年の歳月、15歳違う二人の間には、激しく熱中し合った蜜月の頃もあった。やがて、宗形の離婚、そして1年前、千秋がテレビのアシスタントの仕事に打ち込むようになって、何となく気が重たく、少しずつ疎遠になった。嫌いになったのではない、新しい恋人ができたのでもないが…。永すぎた恋の疲れを押し返し、微かに残る愛の灯を取り戻そうと揺う男と女を、逸楽の南の島に描いた傑作長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽめ
5
結末に大きな展開があるのかなと、勝手に想像してましたが、淡々と最後まで進んでいったので、少し拍子抜けでした。2014/11/30
くろなんとか
2
倦怠期をどうしていけば良いのか参考になればと思って読んだものの、特にこれということはなく、肩透かしでした。相変わらず作者の上から目線が鼻につく。2014/12/24
須那 雄太郎
1
かしの木文庫2016/02/14
YH
1
日経新聞の朝刊、「私の履歴書」に渡辺淳一が登場し、こいつはとんでもない男だなと思い、久しぶりに彼の本を手にとった。 女性に自立を求めつつ、甘えて欲しいというわがままな主人公(もちろん浮気してる)。常に欲情する男。男目線の勝手な物語である。 しかし女性は彼が紡ぐ物語に惹かれ、彼自信も、もてる。うらやましい。2013/02/09
コゥ
1
男の身勝手な想いしか感じませんでした。2009/10/29