内容説明
「ニシノソノシニコクハクタノミマス」。写真の裏に書かれていた謎の文章、そして現場に残された「ヨ人」の二字…。これこそ暴漢に襲われ、失明の末に自殺した夫による、犯人告発のメッセージではないのか?麻衣子は、事件の鍵を握る西ノ園誉人に接近、二人きりで一カ月間のヨット航海にでる機会を掴んだ。めくるめく性の快楽に陶酔させられる麻衣子!そして、男はある重大な秘密を打ち明けようとするのだが…。男と女の愛憎を描く、官能サスペンス小説の超大作。
著者等紹介
笹沢左保[ササザワサホ]
1930年、神奈川県生まれ。60年『招かれざる客』が江戸川乱歩賞に入選、翌年『人喰い』により日本探偵作家クラブ賞を受賞。『木枯し紋次郎』シリーズなど幅広く話題作を送り続け、その著書はすでに三五〇冊を超えている
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