角川文庫<br> くさり―ホラー短篇集

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角川文庫
くさり―ホラー短篇集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041305270
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

人間の脳が知覚できる最大の恐怖とは?時間を支配したはずの男を襲う断末魔とは?宇宙が経験する極限の終末とは?さらには、肥満の女流作家から銀座のクラブまで、人間いたるところ恐怖あり!痛そうで怖い、おぞましくて怖い、そして何よりも笑えてしまうほど怖い、文字通り恐るべき数々の作品。ホラー小説の概念を覆す連続技が炸裂。新発掘短篇「大怪獣ギョトス」も収録。

著者等紹介

筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年大阪生まれ。同志社大学文学部卒業。主な作品に『大いなる助走』『虚人たち』(泉鏡花文学賞)『虚航船団』『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞)『朝のガスパール』(日本SF大賞)『文学部唯野教授』「ヨッパ谷への降下」(川端康成文学賞)『パプリカ』『わたしのグランパ』(読売文学賞)『銀齢の果て』『壊れかた指南』などがある。近年は、映画、演劇、テレビドラマなどにも出演、役者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

78
筒井サンらしい短編集でした。ホラーというよりブラックユーモアに近いものを感じました。怖いけれどクスリと笑えてしまう恐るべき作品の数々。ホラーの概念を覆したと言えるでしょう。2015/10/27

北風

42
ツツイさんの短編集。ホラーと言うよりブラックユーモアに近く、これだとまだ「乗越駅の刑罰」や「懲戒の部屋」の方が、よっぽど怖いです。マイベストは「アフリカの血」。ツツイさん自ら漫画作品も描いてます。何度読んでも悲しい話です。2015/08/29

こばまり

29
いやはや楽しかったです。時々この世界に入り込みたくなります。読みながら子供の頃に初めて読んだ筒井作品「驚愕の曠野」のことを思い出していたら、貴志祐介氏が解説で同作に触れておられたのでうれしくなりました。2014/05/21

瓜坊

19
マッサージでくすぐられているような刺激で思わず笑っていると、いきなり押さえつけられてぐりぐりされ痛くなる、そんな本。ホラーというより面白さ。「冷たい方程式」のパロディの「たぬきの方程式」、宇宙船に潜り込んだ美女と荷物のたぬき、可愛い話やと思っていると最後にどんとくる痛さ。周囲の時間が遅い「お助け」も想像できない痛みを想像させる。精神病院の「穴」は「ショック集団」って映画を思い出した。鍵を拾っては過去を回想する最後の「鍵」、青春の残滓が湧き出すと目を背けようと思っても、もう気が狂うしかない、これは怖い。2020/08/02

ヒロくま

19
筒井先生のホラー短編集、怖いけどシニカルな毒のある笑いがチラホラ。いくつか(あれ、この話読んだことあるな~)と思ってみたけど、いつ頃、何で読んだのかさっぱり思い出せない。とほほ。2014/05/28

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