感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
208
★★☆☆☆ 中編程度のボリュームの表題作の他、3編の短編を収録。 表題作は少年少女が金田一と共に悪の一味と戦う王道ジュブナイル。少年探偵シリーズのポケット小僧のような子供も現れ、ますます乱歩に似てきた。 しかし金田一に活劇は全く似合わないな。 後の短編は『悪魔の画像』がノンシリーズ、『ビーナスの星』が三津木単体、『怪盗どくろ指紋』が三津木&由利シリーズとなっている。 『ビーナスの星』は駄作だが、他の2編は時間つぶしにはいい感じ。2020/05/19
たか
48
『仮面城』『悪魔の画像』『ビーナスの星』『怪盗どくろ指紋』の4篇が収められた短編集で、金田一耕助や三津木記者が活躍するジュブナイル小説。横溝正史は、大人向けと児童向けではまるで印象が違う。C評価2018/09/24
ホームズ
4
怪しい老婆と怪人(笑)それだけでオドロオドロしい感じが(笑)江戸川乱歩の冒険活劇のような展開が面白かった(笑)金田一先生は今回も頑張ってました(笑)2009/01/25
私的読書メモ3328
2
他のジュブナイルものと同じく、解説と流し読みだけ。いや、流石に厳しいです。金田一耕助が登場するため、少年向けにキャラの違う彼を見たくないというのもありますし。2022/11/11
餅屋
2
金田一探偵のジュブナイルです▲朝のニュースの尋ね人に自分の名前が出てびっくりした12歳の文彦、成城の駅を降り雑木林を抜け訪れた館で起きた出来事とは。ダイヤモンドをめぐる謎の銀仮面との攻防、仮面城は存在するのか▼これは出来が良い。何故に横溝のジュブナイルは銃撃戦が激しいのだろう?とか金田一が体張りすぎ元気すぎ!など思うところはありますが、スピード感満点で、ぐいぐいと読ませます。おすすめです。併録は「悪魔の画像」「ビーナスの星」三津木記者の大学生時代「怪盗どくろ指紋」由利先生と三津木記者もの(1951年)2021/09/13