出版社内容情報
人間とは、愛とは、運命とは、人生とはなんだろう。五木作品の中からとっておきの言葉を集めた珠玉の1冊。人生ガイドとして役立ち、詩集として楽しめ、アフォリズムの味わいがあるかつてなかったオリジナル文庫であ
内容説明
人間の関係とはことばにはじまり、ことばに終わるものだ―。つまり、よりよく生きるためにはことばを自分のものにするべきであろう。本書は、作家五木寛之がこれまで発言し続けてきた恋愛、自立、生きがい等についての珠玉フレーズを厳選したコレクション。時に厳しく鋭く、時にユーモラスに語りかける人生案内であると同時に、ポエジー、アフォリズムとしても愉しめる、あざやかなオリジナル文庫。
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年、福岡県生まれ。『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。81年より、休筆。京都の龍谷大学で仏教史を学び、85年から執筆を再開した
清野徹[キヨノトオル]
1948年、山口県生まれ。明治大学文学部卒。出版社勤務を経て、「現代言語セミナー」を主宰。『遊字典』『別れの言葉辞典』『失われた言葉辞典』『東京物語辞典』『京都小説マップ』『昭和流行語グラフィティ』等を刊行。テレビ批評の分野にも進出し、1987年5月より「週刊文春」に「清野徹のドっきりTV語録」を、1995年より「オール読物」に「テレビ虚巨人列伝」を連載。現在、「日刊ゲンダイ」にもコラムを連載中
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感想・レビュー
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uburoi
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「くえ、いっしょ」と聞いたら食事はひとりじゃなくみんなで食べると楽しいよ、的な意味かと思っていたら「倶会一処」であって善人なおもて往生をとぐみたいな意味なのだった。「一冊の本を読んで、いやでも頭の中に残る一行があれば、それで充分なのだ。」おれも常々そう思ってて本など時速一〇〇キロぐらいのスピードで駆け抜けて読むものだ。ゆっくり読んでも一言一句記憶できるものではない。斜め読みでも時間かけても残る記憶に大した違いはないのである。美術館や博物館も同じことである。2015/07/15
t
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良い言葉ではあるが、特別な言葉ではない。文脈があり、行間を読み、やっと色付くのだと思い知らされる。これを読むくらいなら素直に五木氏の著書を読むことをお薦めする。2020/05/29