角川文庫<br> 風に吹かれて (改版)

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角川文庫
風に吹かれて (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041294017
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「私はやはり基地を失ったジェット機でありたいと思う。港を持たぬヨット、故郷を失った根なし草でありたいと感じる」時代の風のなかにこそ青春があり、暮らしがあり、夢がある。風に吹かれて漂いつづける日々を、ホロ苦さを隠し味にしたユーモアとペーソスあふれる文章で綴る第一エッセイ。刊行以来四半世紀、世代を越えて読み継がれる永遠のベストセラーが、いま、再び時代を撃つ。

目次

赤線の街のニンフたち
おでん屋とテレビ局
25メートルの砂漠
歌はどこへ行ったか?
横田瑞穂先生のこと
先生商売に悔あり
鮨とカメラと青年
私たちの夜の大学〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

60
五木寛之というと私の中では連想するものに。北欧、ジャズ、旅という言葉が出てくる。初めて著者の名前を覚えたのはもう40年ほど前のことだ。なにしろ今のようにスマホもネットもなかったので連想する言葉は自分で調べるか人に聞くしかなかった。それでも頭の中には北欧の街に金髪の女性と歩く自分が出来上がっていた。本に出てくるエッセイの数々を読んでいるうちに若いときのことをいろいろ思い出した。冒頭に「良かった、というのは、過去の記憶を飾るささやかなリボンにすぎない」と書かれていた。確かにそうかもしれない・・・ 2016/04/11

遥かなる想い

46
ある時期、私は五木寛之が好きだった。そのため、読んだエッセー集。2010/08/22

団塊シニア

23
40年ぶりに再読。最近の著書と違い、筆者の青春時代、そしてプロの作家としてスタートした苦悩が綴られてる、70年代へのメッセージともとれる作品です。2013/05/07

博多のマコちん

7
先日、若かりし頃読んだこの本の題名が仕事帰りの街の中で唐突に頭を過ぎり、気になって急遽取り寄せて四十数年振りに再読。五木寛之は思ったより年上で私が知らない1950年代のことも多く書かれているけれど、中野駅北口のお店のことなど想像が付く内容も多く、70年代に置き換えたりして懐かしく読めた。が、一つ仰天だったこと・・・昨日取り込んだばかりのシベリウスの交響詩を今朝イヤホン当てて聴きながら読み始めたら、なんとその一文は五木が昔旅したフィンランドとシベリウスの音楽のことが書かれていた!! 一体何だ、ただの偶然?2019/05/04

Kazuyo

6
[蔵書整理のため再読]1967年に34歳で直木賞を受賞した五木寛之さんが直後に開始した連載をまとめたエッセイ集。自分が生まれていない時代の話だけにピンとこないことも多いのだけど、プロとして駆け出しだった五木さんの小説家として扱われることへの戸惑いが感じられたり、後の小説のエッセンスも凝集されているようで楽しめる。この力の抜け具合はきっとモテただろうなぁ、何となく。2013/09/30

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