角川文庫<br> 愛の四季

角川文庫
愛の四季

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041265086
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

55
瀬戸内さん初読み。そして瀬戸内さんにお目にかかってみたくなった。ものすごく。たぶん、お会いして私の話を聞いていただいたとしても、この世の中にはありきたりな独りよがりの想いよと笑い飛ばされてしまうだろう。男と女に限らず人との出会いは、出会った時点で喜びも苦しみもどちらも手に入れたことになる。親子でも同じこと。無償の愛なんてやはりありえないのかもしれない。いつもどこかで見返りを求めるのが人間の愚かなところなのだろう。人類の歴史がどれだけ長く続いても変わらない想い。あの人よりも先に…今まで思ってもみなかった。2013/02/05

Galilei

7
亡き母の本棚を整理して、『たけくらべ』”美登利の初店説への疑問”という小文を読む。女性の身体発達は未知なので横に置く。ご近所の親しいおばあさん、戦前は一流花街の人気芸者だったと当時を語ってくれた。美登利の年齢に、地方から実質的に売られたと父をなじった。芸事の稽古は厳しいが一流芸妓なら良とする。昭和恐慌では農村の若い女性が数多く遊郭へ売られた。森繁久弥の映画『警察日記』で、その惨状が詳らかだ。前述のおばあさん、戦後家庭人に落ちついたが、さすがの気っぷだ。現実を知ると、吉原しかない美登利はさぞ沈痛だったろう。2020/02/27

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