出版社内容情報
東都相互銀行の若手常務で野心家の夫、塩川弘治との結婚生活に心満たされぬ信子は、独身助教授の浅野を知る。彼女の知的美しさに心惹かれ、愛を告白する浅野。美しい人妻の心の遍歴を描く長編サスペンス。
松本 清張[マツモト セイチョウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nozomi Masuko
13
銀行の若手常務で野心家の夫を持つ主人公は、心が満たされない生活に嫌気がさしていた。自分の出世のために、妻と若い男との接近を画策する汚れた夫。ロマンサスペンスとなっているが、思ったより濃い沙汰もなく、松本清張節炸裂でおもしろかった。最後は満足です。笑。2016/02/04
童夢
3
ドラマではよく接する機会があるが、清張作品を読むのは久しぶりとなる。読み直したい作家さんのひとり。推理、歴史小説の他に人間の欲望がテーマとした小説も多い。2013/09/25
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
2
☆×5.0…松本清張は実に鬼畜男を表現するのがうまいと思います。ただし、この鬼畜男のパターンは今までの作品とは少し違い最後の最後で思いっきり強烈な制裁を受ける作品です。たぶんこの男の性格を知ればスカッとすることでしょうね。まあまあ、やりたい放題し放題、周りを顧みないのです。教養がないというのも身近にいる妻がもったいないぐらいの華なのに気づかないということからも理解できることでしょう。最後に出てくる彼女が変化する1行が本当に美しかったです。2012/08/01
mutenka
1
32023/11/19
ピコ
1
久しぶりに長編を読んだ。今まで読んだ清張氏の作品と趣が少し異なるような気がしたがそれでも面白かった。2013/02/23