感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
51
【古書】昭和30年に青少年向けに書き下ろされた作品。大河「どうする家康」で脚光を浴びているが、本書購入の切っ掛けは『影武者徳川家康』だ。本書の書きぶりは平易で、204ページという短い紙数の中で、家康の誕生から死までをまとめ上げたのはさすが清張さんである。2023/03/22
スローリーダー
6
戦国時代の人物相関を覚えるのが殊に苦手で、苗字が同じだったり、名前が似ていたりしていると頭がパニックになる。ところが青少年向きに松本清張が執筆した本編は混乱を起こすどころか敵味方がきちんと整理され、分かり易く、しかも面白い。歴史に通じた読者には物足りないかもしれない。歴史苦手組向きの格好のテキストと言えるだろう。おしまいの方の教訓的なくだりはサラッと読んでおく。2017/12/15
CCC
6
よくここまで上手くコンパクトに家康をまとめたと思う。ストーリーやキャラクターでなくエピソードに重点を置いたのが良かったのかも。2013/06/09
フジコ
6
たんたんとしていて、それでいてドラマチックで。コンパクトながら、大事な教訓はバッチリと明記。特に有名なエピソードの場面では吸い込まれて行くように読みました。歴史小説初心者向けといってもいいくらい、わかりやすくて丁寧。誰でも楽しめる。松本清張さん、やっぱり好きだなぁ。楽しかったです。2013/02/04
本の虫になろう
4
お正月に祖父祖母の家で発見し、少しずつ読み進めで、今日やっと読み終わりました。とても苦手な戦国時代の本でしたが、他の本を間に挟むことで、この本を記念すべき500冊目にピッタリ登録できました。やはり前半は亀のようにノロノロとしか読めませんでしたが、後半からの国を治める組織作りに驚き、今も残る土地名や駅名に驚き、歴史の中に生きているのだなと改めて感じました。普段何気無く目にする、八重洲口や赤坂見附の由来が家康とは驚きました!達成感!です。2015/06/02
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- 和書
- おじいさんの小さな庭