角川文庫<br> 戦国無頼 (改版)

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角川文庫
戦国無頼 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041216392
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

天正元年(1573年)、陥落目前の小谷城には、佐々疾風之介と立花十郎太、鏡弥平次がいた。疾風之介は自分を慕う女、加乃を十郎太に預け、2人を城外へ逃がす。残った疾風之介は織田勢に斬られ瀕死の傷を負うが、野武士の娘・おりょうに助けられ、生き延びた。弥平次も一命を取り留めたが、やがて海賊の長に。一方、十郎太は共に逃げるうちに加乃に惹かれていき…。無常な争乱の世を舞台に、男女の数奇な運命を描く戦国ロマン。

著者等紹介

井上靖[イノウエヤスシ]
1907年、北海道旭川に生まれる。京都帝国大学哲学科卒業。大阪毎日新聞社学芸部に勤務の傍ら、「闘牛」「猟銃」を発表。50年、「闘牛」で第22回芥川賞を受賞。51年に同社を退社後、精力的な執筆活動を開始、多彩で詩情豊かな名作を次々と生み出す。76年文化勲章を受章。代表作に『天平の甍』(昭和32年度第8回芸術選奨文部大臣賞受賞)『孔子』(89年第42回野間文芸賞受賞)『淀どの日記』(61年第14回野間文芸賞受賞)など多数。91年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

46
面白かったです。主人公5人が時代に翻弄されながらも強く絡み合うのが印象的でした。2021/03/13

河内 タッキー

9
戦国時代の侍といえば、主君のために惜し気もなく命を捧げるイメージだ。しかしここで登場する3人の侍は、そんな、命を投げ打ってまで尽くそうと言う考えはない。ただし逃げることはない。最後まで戦い、その上で生き続けようと思っている。佐々疾風之介も死ぬつもりはさらさら無い。死ぬことを恐れているわけではない。いつも負ける側に仕えてしまうが、なぜか死なない宿命を持っているようだ。そんな疾風之介が重症を負い死に瀕した時、自分に尽くしてくれる女性に生死を委ねられた。その時、生への執着が生じた。感動的だ。2018/05/23

koryuuuuu

1
比較的堅めの文体の割には、感嘆符や疑問符など、記号が多用されていたように感じる。恐らく読みやすさを重視したのだろうか。 非常に面白い小説。主人公5人の運命は、時に大きな力に愚弄されながらも、深く深く絡みつき、時には読者の予想を良い方向に裏切ってくれる。読み進めるにつれ、驚きが重なる小説。お勧め。2010/06/30

デンティスト

0
巨匠の本ですけど、なんだかまどろこっしくてなかなか前へ進めませんでした。2010/01/26

私的読書メモ3328

0
4割ほどでリタイア。主人公各の男三人、ヒロイン二人のいずれにも共感も好感も持てず。当時の倫理観はよくわかりませんが、さっさと手籠めにしてしまわないのは不自然に過ぎて、あまりにファンタジーに感じられました。2021/08/29

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