Ｋａｄｏｋａｗａ Ｃｏｍｉｃｓ Ａ ＵＮ－ＧＯ敗戦探偵・結城新十郎 〈０２〉

山田Ｊ太/ボンズ

角川書店（2012/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 191p／高さ 19cm
• 商品コード 9784041205037
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

出版社内容情報

俺たちはただ生きて、堕ちるだけだ。

新たな助手、風守を迎え入れ、敗戦探偵・結城新十郎と因果は様々な謎に立ち向かう。別天王も登場し、物語はさらに核心へ……。ノイタミナ発アニメとして大人気の「ＵＮーＧＯ」コミック第２巻！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[藤月はな（灯れ松明の火）]

アシモフによるロボット三原則を忠実したような風守ですが人々とのつながりの中で感情やプログラミングされていない自分なりの誠実さや正義を知って自分に吸収していく様子は人間と変わりがない。人間同志を傷つけるのが嫌だから機械に汚れ仕事は任せたり、自分が生み出したからと言って好き勝手にするのではカレル・チャペックの「ロボット」や独立した人間でもある子供を自分の所有物と見なす親と何ら変わりもない。「アンゴウ」は親になり切れない大人に対してそれでも心配させないようにする子供との再会にじんわり、来ました。

2012/12/29

[ピク]

前日譚『因果論』に登場するある女性の面影が偏在する、コミカライズならではの仕掛けが美しい．『男が美女を愛し　女が贅沢を求め　あらゆる悪いことを欲すると並列に　人は正しいことを愛する生き物だ』　/　まず探偵モノというレイヤー、坂口安吾の目線を介在させた社会派SFというレイヤー、そこに神の業を持つ異形の存在が密に関わるというレイヤー、三重の層を張り巡らせた「変革ミステリ」という本作の難技が最大限発揮され、実に文芸的かつどこまでも映像的な甘美さが相まう『ハクチユウム』というエピソードが好きで好きで．

2015/05/26

[紅羽]

アニメ版とほとんど同一の流れですが、スッキリしてして面白いです。この作品は煙に巻かれた感じで終わるのが多いですが、結構そういうのも好きかも(笑)風守と因果の不穏でいて、可愛いやり取りが良いですね。

2012/12/17

[よねはら]

キャラクターが可愛さ割り増しで表情豊かです。pako氏もおっしゃってますが特に梨江が!｢日輪の会｣の事件が割と好きなんですが、アニメ1話分ということもあってか省かれていたのがいささか残念です。次巻でいよいよ完結しそうですが、このままアニメに忠実な感じでしめていただきたく!!

2012/12/07

[ブナ太郎]

「俺たちはただ生きて、落ちるだけだ」おおっと、大胆な構成。日輪の会構成員変死事件がまさかのカット。風守の独白シーンは新鮮だったけれど、好きな話だっただけにちょっと残念。まあ、結構長かったからな、あの話。で、お次はいよいよ来ました「ハクチュウム」アニメでは久しぶりにワクワクしたね。この意味不明な展開は。幻想的な展開って好きだ。もちろん、製作陣がわかりやすくすることを意識して作っているおかげでまったくの？になることを防いでいる。私はとてもわかりやすく感じた。意味不明なセリフの中でのわかりやすさ。未だにわからな

2014/04/09