出版社内容情報
とある童話のように美しい屋敷で、女の遺体が見つかった。その体は滅多刺しにされ、右手の指五本すべてが切断されていた。屋敷の主である矢田清吾は画家で、殺されたのは矢田の長年の恋人・黒川百合子だった。事件の日は豪雪により、矢田と五人の女たち──女中の安住くに、矢田の娘の美代子、モデルの久下時栄、弟子の門馬藤乃、友人で作家の漆畑寿満子が屋敷に閉じ込められていた。そして、矢田の知人である探偵の神埼千秋も居合わせていた。警察の到着を待っている最中、翌日には矢田までもが「すべて自分の罪だ」とキャンバスに残し死んでしまう。事件は矢田による犯行として片付けられたが、失われた指は見つからず、不可解な点を残したままだった。しばらくして、矢田の弟子・藤乃から神崎のもとへ再調査の依頼が舞い込み、事件の再調査に乗り出すが──
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