角川ホラー文庫<br> 此方より―小林泰三未収録短編集

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角川ホラー文庫
此方より―小林泰三未収録短編集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 704p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041175200
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

幼少期、研究者の伯父が住む不気味な村で過ごした夏休み。
伯父の家で目撃した奇妙な装置と、化け物の正体とは……(「此方より」)。

「首輪で繋がれた少女がいた」――虐待疑いの通報を受け児相職員が訪れたマンションの1室。
職員たちはそこで“1匹”の怪人と邂逅する……(「愛玩」)。

若くして死去したホラー短編の鬼才・小林泰三。
2026年は、「玩具修理者」での鮮烈デビューから30周年目にあたる。
これを記念して、単著未収録だった14編をこの1冊に一挙収録。
待ち望まれた“著者最新刊”がここに!

解説・恒川光太郎


【目次】

「愛玩」
「メロスの疑念」
「掌の上の宇宙」
「量子密室」
「大いなる種族」
「二人を繋ぐ夢」
「強いAI」
「単純な形」
「最初の角逐」
「きらきらした小路」
「虹色の高速道路」
「自分霊」
「シミュレーション仮説」 
「此方より」

 解説 恒川光太郎

内容説明

幼少期、研究者の伯父が住む不気味な村で過ごした夏休み。伯父の家で目撃した奇妙な装置と、化け物の正体とは…(「此方より」)。「首輪で繋がれた少女がいた」―虐待疑いの通報を受け児相職員が訪れたマンションの1室。職員たちはそこで”1匹”の怪人と邂逅する…(「愛玩」)。若くして死去したホラー短編の鬼才・小林泰三。単著未収録だった14編をこの1冊に一挙収録。待ち望まれた”著者最新刊”がここに!

著者等紹介

小林泰三[コバヤシヤスミ]
1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2012年『天獄と地国』で第43回星雲賞日本長編部門、14年『アリス殺し』で啓文堂書店文芸書大賞、17年『ウルトラマンF』で第48回星雲賞日本長編部門を受賞。20年11月逝去。21年、第41回日本SF大賞功績賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

備忘録

33
ページ数以上のボリュームを感じる短編集 ホラーよりはSF寄りの印象だが、クトゥルーの要素等混ざり合い、SFとホラーの融合として楽しめる此方よりはとても面白かった 個人的に好きなのはΣシリーズの量子密室、端からみたら屁理屈の応酬の様なやり取りから、予想外の結末へと繋がり、とてもこのシリーズらしい作品。2026/08/02

Porco

21
早くして亡くなった著者の最新刊という響きが、もうホラーというジャンルっぽいものを感じる。クトゥルフ,童話,SF,Σ,天体物理学, 肉肉しい残酷さと、収録されている作品のどれもが小林泰三という作家の作品に触れてきた身には、読んできた作品を思い出す懐かしさもあった。「イスの大いなる種族」ZERO と言ってもいい、クトゥルフ神話という架空神話体形のジャンルにふさわしい総決算作品【大いなる種族】や、残酷だけじゃない『海を見る人』のようなハートフルな作品【虹色の高速道路】がとてもいい読後感を感じた。2026/08/09

APIRU

13
SF、ホラー、密室殺人、オマージュなど趣向に富んでおり、そのどれもがまるで端倪をゆるさない全十四篇。中篇も二作収録されており、ボリュームとしてもすこぶる満足です。特に表題作の面白さは出色であるし、倒錯と背徳の一篇目『愛玩』をはじめ、奇想・鬼才・異形の中短編が跳梁跋扈しており、読み進めるだに胸の高鳴りを禁じ得ないものがあります。そして副題どおり、これらはすべて単行本未収録作とのこと。これまで未収録になっていた所以は、主に版元の色んな事情だと推察しますが、クオリティ的には他の短篇集収録作に十分比肩しています。2026/08/11

くろねこ

9
若くして死去した鬼才•小林泰三氏の単著未収録の短中編14編が収録された1冊。 ホラーの文字に釣られて購入したのだけど、理系すぎてわたしにはついていけず……すみません、脱落です。。2026/08/21

タマノ

9
ああ、読み終わってしまった。 読み切ってしまうのが寂しくて、少しずつ読んだ。結果的に、嵐の夜にインスマスっぽい「此方より」を読むことになったのは、ちょっとした巡り合わせかも。 一番好きだったのは「大いなる種族」かな。小林泰三らしい、理屈くさいSFとグロテスクさの融合の真骨頂だなと。酔歩する男。 あと、「量子密室」もニヤニヤしてしまう作品で最高だった。アリス殺しの時にも思ったのだけど、小林泰三の会話のテンポって落語っぽい。すごく変なのに、つい流れで読まされてしまう。 うーん、やっぱり寂しいなぁ。2026/08/11

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