出版社内容情報
近衛湖のほとりに建つ迎賓館のような洋館。帯刀老の遺産の一つだ。そこを調査することになった大野木と桜。堅牢なカギをあけると館の中は時間が止まっており、2階から人間の一部で作った青い蝶が飛んできていた。階段を上がるとそこには学生服を着た木山がいた――(「夢 蝶」)。
妻がなくなり、学生の木山という人物から手紙が届く。預かっているものを返したいそうだ。それは行李に入った勾玉だった。ご神体だそうだが、気味が悪い。ところが川でミイラ化した死体があがり、行李の球が血を吸ったように肥大していた――。(「文夜」)。
心霊物件・美嚢団地の最後の住人・義兼慎三。すでに100人以上が不審死している。県庁では「美嚢団地には怪異の根がある」と言われていた。しかし一番最初の事件は、鷹元楸の母、千賀子の団地での急死だった――(「死坑」)。
帯刀と学生の木山が柳川の船に乗っている。近衛湖の帯刀の別邸へ向かっているのだ。そこに依頼主の当主の母・駿河屋の大奥様の駿河ハツエがやってきた。当主の篤行が亡くなり、奥座敷に住まうオシロサマをお鎮めいただきたいというお願いだ。(「指切」)
屋敷町の呪術の仕掛け人ともいえる木山の全貌が少しずつ明らかになる参巻。下巻にも書下ろしを加えた全十話を収録。
【目次】
餓渇
夢蝶
文夜
黒椿
刀滋
小休
墜下
死抗
指切
再逢(書下ろし)
内容説明
近衛湖の畔に建つ古い洋館を調査することになった大野木と千早。堅牢な鍵をあけ入ると、館の2階から気味の悪い青い蝶が無数に飛来。上がるとそこには学生服を着た木山がいた―(「夢蝶」)。県庁では怪異の根があるとして知られる心霊物件・美嚢団地。すでに100人近くが不審死している死の坩堝だ(「死坑」)。屋敷町の怪異の仕掛け人ともいえる木山の全貌が少しずつ明らかになる参巻。下巻にも書き下ろしを加えた全10話を収録。
著者等紹介
嗣人[ツグヒト]
熊本県荒尾市出身。別府大学文学部史学科卒業。在学中は民俗学研究室に所属。2010年よりWeb上で「夜行堂奇譚」を執筆。22年『夜行堂奇譚』(産業編集センター)として初の著作を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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