角川文庫<br> 100日後に別れる僕と彼

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角川文庫
100日後に別れる僕と彼

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041173046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

性的少数者のためのパートナーシップ宣誓制度について受けたインタビューが萌えると、SNSで注目を集める春日佑馬と長谷川樹の同性カップル。そんなふたりに、同棲生活を延べ100日間撮影するドキュメンタリー取材の依頼が舞い込み、同性愛への理解を広めたい佑馬はそれを受諾する。しかし佑馬と樹は実質的に破局していた。佑馬は樹を説得し、ふたりはカメラの前では仲の良い恋人を演じることに。そんなことを知る由もない制作会社のディレクター茅野志穂は、ありのままの彼らを記録しようと意気込むが、被写体であるふたりの青年の心と関係は、少しずつ嘘をつけなくなってゆく――愛を撮る者、愛を偽る者、愛を捨てきれない者。様々な想いが交錯する100日間の幕が上がる。


【目次】

顔合わせ/一日目/三日目/九日目/三十日目/四十七日目/六十三日目/七十日目/八十五日目/百日目/暑がりな熱帯魚/ON AIR/野良猫と通り雨/解説 草野翔吾(映画監督)/「あとがき」にかえて 浅原ナオトインタビュー

内容説明

俺ら、別れてんのにな―理想の同性カップルとしてSNSで注目された佑馬と樹。映像ディレクターの志穂は、彼らに100日間の密着取材を依頼する。同性愛への理解を広めたい佑馬は、属性に縛られず自由でいたい樹を説得し依頼を受けるが、実は二人の関係はとうに破綻していた。何も知らない志穂は偽りのカップルを演じる二人にカメラを向け続けるが…。同性愛への”理解”に潜む矛盾を問う、若者たちの蹉跌と再生の物語。

著者等紹介

浅原ナオト[アサハラナオト]
2018年、WEBで発表した『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』が書籍化されデビュー。23年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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niko

12
ぶっ刺さった。自分の先入観や見る目のなさを実感して情けなくなった。いろんな感情や思いが渦巻いていて、それを感想として伝えるのが難しい。ただ、この小説の結末としてはこれしかないのだと納得した。2026/06/10

なみ

11
映像ディレクターの茅野志穂が、理想の同性カップルとして世間に認知されている2人のドキュメンタリーを制作することに。 しかし、すでに彼らの恋人としての関係は終わっていて──。 侑馬が取材を受けた理由。 志穂が本当に撮りたかったもの。 樹なりの想い。 物語の中で世界が、世間が、大きく変わったわけではないけれど、登場人物たちの様々な変化のひとつひとつが積み重なって、少なくとも読者としては受け取るものがたくさんある作品だと感じました。2026/07/12

らみゅね

2
同性カップル100日間の同棲ドキュメンタリー。パートナーシップ宣誓制度で話題になった二人を取材する側とされる側。客観、主観、軋轢、意識。エピソードの展開も実験的で興味深い。声高に言うべきことか否かメッセージも強く意外に重かった。2026/06/03

Kayo Miyashita

1
佑馬と樹。致命的に噛み合わない2人だけれど、出会うべくして出会い楽しい時期も過ごせた2人。“タイムスリップしても”の佑馬の言葉も、“嫌いになったわけじゃない”の樹の言葉も切ないです。 “多様性”とひとくくりにするには無理がある無限に存在する個体差。私もどちらかと言えば自分は“こぼれ落ちてしまう”“暑がりな熱帯魚”の方だと思います。 属性ということの複雑さをここで語り尽くすのは難しいですが、少なくとも意識し直す糸口にはなりました。2026/07/15

きなこチロル

1
パートナーシップ宣誓制度を利用したことで注目を集める同性カップルの100日間密着ドキュメンタリーを軸に、そこに関わる人々の思惑や、さまざまな価値観が描かれている。作者インタビューにあった「多様性の中に潜む個体差の多様性」という言葉が印象的で、多様性の中の一人一人の違いも含めて考え続けることが大切なのだなと感じた。改めて、浅原ナオト先生のご冥福をお祈りします。2026/05/29

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