その手は明日を紡ぐために

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その手は明日を紡ぐために

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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041170205
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

★『ぼくが生きてる、ふたつの世界』映画化
★『「コーダ」のぼくが見る世界』が「第71回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書」(高等学校の部)に選出
今注目の著者・五十嵐大による、初の半自伝的お仕事小説!

「え? ちょろっと文章書いてもらうだけなのに、そんな金取んの?」
耳が聴こえない両親のもとで育った聴こえる子ども・コーダである伊賀紡(いが・つむぐ)は、自分のことを“ふつう”に見てもらえない環境に嫌気がさし、親元を離れ、東京でライターとして活動することに。ところが、そのライター業でも無力感に苛まれる出来事ばかり。両親を地元に残したまま“逃げてきた”自分への罪悪感が募る一方だ。こんな状態ならば、親のために生きるべきなのではないか……。そんな紡にとっての心の支えは、紡と同じように地元を出てきた共に暮らす親友、柏樹優平。ともに苦労を分かち合うことでなんとか日々を過ごしてきた。
ある日、ヤングケアラーとして育った過去を持つ実業家・蓮音美羽の取材で、彼女の様子がおかしいことに気がついた紡はある質問を投げかける。このことがきっかけとなり、紡は少しずつ自分が進むべき道を見出し、自信をつけていく。しかしそんなとき、優平から思いもよらない言葉を投げかけられ……。

居場所を探す全ての人に贈る、まっすぐ心に届く感動作


【目次】

内容説明

耳が聴こえない両親のもとで育った聴こえる子ども・コーダである伊賀紡は、自分のことを”ふつう”に見てもらえない環境に嫌気がさし、親元を離れ、東京でライターとして活動することに。ところが、そのライター業でも無力感に苛まれる出来事ばかり。両親を地元に残したまま”逃げてきた”自分への罪悪感が募る一方だ。こんな状態ならば、自分のやりたいことではなく、親のために生きるべきなのではないか…。葛藤を抱える紡だが、仕事を続けるうちに少しずつ変化が起こり始め―居場所を探す全ての人に贈る、まっすぐ心に届く感動作。

著者等紹介

五十嵐大[イガラシダイ]
1983年、宮城県生まれ。2015年よりイガラシダイ名義でフリーライターとしての活動をはじめ、障害者、難病者、性的少数者など、さまざまな社会的マイノリティへの取材を手掛ける。20年に『しくじり家族』で作家デビュー。24年『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を原作とした実写映画が公開、大きな話題となった。25年には『「コーダ」のぼくが見る世界一聴こえない親のもとに生まれて』が第71回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選定された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

121
五十嵐 大さん初読み。『いま話題の著者による、初の半自伝的小説』とある。読み友さんのレビューで気になっていた作家を今、読んだ。コーダの伊賀紡の成長譚と一口に言ってしまうほど単純ではない。誰しも「その立場になってみないと見えないもの・・」がある。仕事、友人関係、親とのこと・・勿論はかり知れない葛藤があっただろう。後ろめたさもあっただろうさ。良い親じゃないの。今なら今だから分かることってあるんだと思う。自然と「がんばれ」って言葉が出た・・そんな読後感。2026/04/30

hiace9000

113
聴覚に不自由のある両親を残したまま地元を”逃げ出して”、フリーライターとして東京で暮らす伊賀紡。同じく地元を離れ同居する高校時代からの親友‣優平はじめ、取材やインタビューで様々な人と出会いや関わりを通して、仕舞い込んだ紡の罪悪感や過去から今に続く葛藤や迷いは次第に大きくなっていく―。作者自身の半自伝を主人公に投影し、問題を抱えながらも喜びや希望に向かって逞しく再出発しようとする姿を描くYA作品。社会的マイノリティへの地に足ついた視点と視座をもつ五十嵐さんゆえに紡げる、言葉の「地力」に強く心揺さぶられ感涙。2026/05/24

雪丸 風人

18
主人公はヤングケアラーだった男。聴覚障碍者の両親を置いて上京した後ろめたさを抱える彼が、フリーライターの仕事を続ける中で、自分にしかできないことを模索していきます。同居人の人間的魅力が強力だわ~。人を差別せず、親友でも言うべきことを言ってくれる彼の存在が際立っていましたよ。興味深かったのはライターという職業の難しさと奥の深さ。取材の相手が話さなかったことにも着目するという視点は新鮮でした。最も刺さったのは両親の心からの願いが明らかになるくだり。この感動をあなたにも、ぜひ!(対象年齢は13歳半以上かな?)2026/06/11

びすけっと

12
2026年3月刊。書き下ろし。お気に入りさんつながり。著者初読み。ライターさんのお仕事小説。書くことそのものより、親元、郷里から離れることが必須だった主人公・紡。離れたことで縛りから解き放たれたけれど、本当にそれは叶ったのだろうか。ルームシェアの同級生、仕事をともにした方々との交流を経て、最終的には自分にしかできないことはなんだろうと考えられるようになったことが答えかな。紡は今後、どのように仕事を進め、後輩や家族を育んでいくのか、気になります。2026/05/17

ビーグル犬大吉

10
「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を読んでいたので抵抗なく物語には入っていくことができた。また、ライターとしての成長物語でもあった。私も物書きの端くれだが、書いたものがたとえわずかな人にしか読まれなくても、その中の一人を動かすことができたら著者冥利に尽きると思う。たったひとりの心を揺さぶることで感じる喜びは掛け替えがない。彼の両親は最初から応援してくれていたし、優平との友情もよかった。私も生きている限り、書き続けて行きたい。全世代に読ませたい良書です。2026/04/27

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