出版社内容情報
六歳の頃に「予言館の殺人事件」と呼ばれる連続殺人事件に巻き込まれて両親を亡くした大学生の慎司は、他人の嘘に敏感になり、心理学に傾倒していた。ある日、推理小説家の赤城蘭堂の養女・花蓮から「予言館の殺人の真相を解き明かす」という招待状を受け取る。そこで行われようとしていたのは、予言館の殺人事件を霊能者たちの霊視によって解決するところを配信するという、前代未聞の実験だった――。
【目次】
内容説明
「つまり、霊能力は本物じゃないってことね」6歳の頃に「予言館の殺人事件」と呼ばれる連続殺人事件に巻き込まれて両親を亡くした大学生の慎司は、他人の嘘に敏感になり、心理学に傾倒していた。ある日、推理小説家の赤城蘭堂の養女・花蓮から「予言館で事件の真相を解き明かす」という招待状を受け取る。そこで行われるのは、霊能者たちの霊視により事件を解決するところを配信するという、前代未聞の実験だった―。館に集められた、惨劇の被害者遺族と4人の霊能者。前代未聞の配信推理劇の幕が上がる。
著者等紹介
井上悠宇[イノウエユウ]
2011年「思春期サイコパス」でスニーカー大賞優秀賞を受賞し、翌年『煌帝のバトルスローネ!』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
64
さくっと読めるライトなミステリ。13年前に予言館で起こった惨劇。未解決のこの事件を解明するため、推理作家の赤城蘭童は被害者遺族や霊能者達を集め、霊視と推理劇を配信すると言う。6歳の時に事件で両親を亡くした慎司の元にも招待状は届く。彼の母は「絶対外さない予言者」として知られていたが事件の夜に命を落とす。そして一緒にいた彼はその夜の記憶を全て失っていた。館に集まった9人の人々。誰が嘘をついているのか?多重推理劇は面白かったが、タイトルからもっと重厚でおどろおどろしい物語を勝手に想像していたのでそこが少し残念。2026/03/27
さっちゃん
40
大学生の慎司は、六歳の頃に「予言館の殺人事件」と呼ばれる殺人事件に巻き込まれて両親を亡くした。ある日、推理作家・赤城蘭堂の養女・花蓮から「予言館の殺人の真相を解き明かす」という招待状を受け取る。霊能者たちの霊視によって解決するのだと言うが…。/タイトルからイメージする館モノとはちょっと違う。館内図もなし。全体的にオカルト風味で、仮定に仮定を重ねて過去の事件を解釈する。それはそれで面白かったけど、もうひとつ盛り上がりに欠けた印象。各キャラは良かったけど、ずっと受け身で他人事に見える慎司にはモヤモヤした。2026/04/06
さこぽん
30
13年前の未解決殺人事件の舞台となった「予言館」で心霊現象が起こるという。霊能者たちが集められ霊視によって事件解明しようとするが。それを生配信するのが今どきだし、”投票で真相を決める”って唖然とする(笑)好きな見取り図もないし、思ってたのと違ったんだけど、かえってそれがよかったのか面白かった。2026/03/13
よっち
26
6歳の頃に連続殺人事件に巻き込まれて両親を亡くした大学生の慎司が、推理小説家の赤城蘭堂の養女・花蓮から事件の真相を解き明かす招待状を受け取るミステリ。他人の嘘に敏感になり心理学に傾倒していた慎司が、予言館の殺人事件を霊能者たちの霊視によって解決するところをライブ配信する前代未聞の実験に参加して、テンポよく進むストーリーの中で予言の解釈次第で事件の構図が変わる仕掛けが効いていましたね。予言や霊能は本物なのか、詐欺か超常かといった謎を絡めて、予言解釈による事件の再構築を進めていく手法はなかなか面白かったです。2026/03/02
assam2005
11
当時6歳だった主人公・慎司は事故で両親を失い、自らも記憶を失う。予言館という館で求める人に予言をしていた母。その予言は本物だったのか。13年後、その予言のからくりを動画のライブ配信で検証しようとする人達が集う。「ミステリとは、皆が納得できる合理的解決である。」という言葉が出てくる。答えが欲しい、全てがストンと腑に落ち、「ああ、スッキリした」と思える答えが。ミステリ好きはこの合理的解決を求めて、本を手に取ってしまうのかもしれない。そして、予言もまた受け手の解釈でどうとても取れる言葉遊びのように思えた。2026/03/08




