出版社内容情報
生徒からも教職員からも絶大な人気を誇り、思いやりと気配りの人だった笠原先生が……学校の屋上から飛び降りて死んだ。「先生からのお話、満島さんは……素直に聞けないのかな?」誰にでも優しかったはずの篠原先生から、ただひとり「いじめ」を受けていた中学二年生の満島紗枝は、どうしても納得がいかない。「絶対に、自殺じゃない」。なりゆきから、笠原先生に心酔していた下級生の茉莉花といっしょに、紗枝は先生を殺した真犯人を突き止めるべく行動を開始する。その結果、明らかになってきたのは……傷害、放火、虐待。聖職者とはかけはなれた裏の顔だった。はたして、先生を死に追いやったのは「誰」だったのか――。横溝正史ミステリ&ホラー大賞出身の著者による、学園イヤミスの新境地。
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