出版社内容情報
宮中に出現した危険な物の怪「こうげつ」との決着をつけ、光影との夫婦の絆も一層深まる中、梓子の仕える梅壺の女御、改め中宮が出産のために里下がりすることになった。
だが、里下がり先の邸の近くにある、とある邸が毎夜賑やかに宴を行っているという噂が耳に入る。
それは中宮の出産を快く思わない誰かの人為的なものなのか、それとも怪異の仕業なのか。
中宮が無事の出産を迎えられるよう、梓子は再び光影と真偽の確認と怪異対策に奔走することに!
そんな中、一度は消えたと思われた、光影につきまとう黒い靄が復活してしまう。
梓子は今度こそ黒い靄を退けるために、怪異縛りの業を発展させたあることを思いついて……?
怪異縛りの女房と、憑かれ体質の美貌の貴公子。
噂がたえない夫婦の向かう未来とは――?
平安お仕事×あやかし物語、堂々完結!
【目次】
壱話 きりたち
弐話 めいげん
参話 ぬれきぬ
肆話 からはこ
終話 あずさゆみ
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- 和書
- 花をかう日