角川文庫<br> 未明の砦

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未明の砦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 688p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041164976
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『犯罪者』『幻夏』『天上の葦』の次はこれだ! 圧巻の社会派青春群像劇

その日、共謀罪による初めての容疑者が逮捕されようとしていた。標的は大手自動車メーカー〈ユシマ〉の非正規工員・矢上ら4人。だが、突如発生した火災に乗じて4人は逃走する。誰かが警察の動きを伝えたのだ。所轄の刑事・薮下は事件に裏があると読んで独自に捜査を開始。さらに超法規的手段で日本を一変させようとするキャリア官僚が野心のために動き出す―。格差と分断の社会を撃つ、瑞々しく切実な社会派青春群像劇!


【目次】

目次

第一章 事件
第二章 発端の夏
第三章 追う者たち
第四章 Are you ready to kill?
第五章 反旗
第六章 力なき者たちの力
終章 標的
解説 佐久間文子

内容説明

その日、共謀罪による初めての容疑者が逮捕されようとしていた。標的は大手自動車メーカー〈ユシマ〉の非正規工員・矢上ら4人。だが、突如発生した火災に乗じて4人は逃走する。誰かが警察の動きを伝えたのだ。所轄の刑事・藪下は事件に裏があると読んで独自に捜査を開始。さらに超法規的手段で日本を一変させようとするキャリア官僚が野心のために動き出す―。格差と分断の社会を撃つ、瑞々しく切実な社会派青春群像劇!第26回大藪春彦賞受賞作。

著者等紹介

太田愛[オオタアイ]
香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。20年刊行の『彼らは世界にはなればなれに立っている』で、高知市の「TSUTAYA中万々店」の書店員、山中由貴さんが、お客様に「どうしても読んで欲しい」1冊に授与する賞、第4回山中賞を受賞。24年、グローバル企業に闘いを挑む若者たちを描いた社会派青春群像劇『未明の砦』(本作)で大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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カブ

49
共謀罪による初めての容疑者4人が逮捕されようとするまさにその時、警察の動きを伝えた誰かによって4人は逃走する。という書き出しで心を掴まれ長編だったが読了。容疑者とされる4人に心を寄せながら、労働組合運動の歴史も何も知らなかったんだと痛感した。面白かった。 2026/04/30

miel

33
世の中は複雑なレイヤーでできている、それを実感させてくれる作品が好き。そしてこの作品はまさにその王道、社会的弱者が起こすレジスタンス、支えて見守る大人たち、人情や真実を忘れない人の姿が描かれ読み応えがある。自動車工場が舞台なので相場英雄の『ガラパゴス』を思い出し勝手にやるせない気持ちになったものの、そこは太田愛また違う味付けで安心した。太田作品は、どんなに現実が荒んでいても、必ずどこかに微かな善良が存在し、必要な時に膨張し社会を飲み込む、そんな希望を捨てない結末に導いてくれる。WOWOWでドラマ化して笑笑2026/05/13

shinchan

32
太田愛さん、4作品目でした。680ページの大作、残り200ページから一気に盛り上がりました〜!この小説は何と新聞連載作品だったんですね♪天上の葦と同様に、スゴイ量の参考文献! 五十畑工場長の最後の一言『生きているうちに、俺はやり直すことができるだろうか』救われた言葉でしたー。太田愛さん、オソルベシ❗️2026/04/30

aloha0307

20
大手自動車メーカーで働く4人の若者:非正規工員が主人公 定年間際の老社員との夏休みでの交流をきっかけに労働環境改善に目覚め、独自の労働組合を立ち上げる...会社側との軋轢をホントに生々しく描いた📖 大企業と政治家(政治屋だ)、警察・公安は自らの利益のために結託しているのか...労働者からの搾取~虫酸が走るよ❗❗ この30年で日本の地盤沈下は著しくもはやアジアの代表ではないのだね⬇2026/05/27

練りようかん

19
大藪賞を受賞したと知り、ハードな社会派小説だと身構えたのだが、緊張の逮捕寸前から夏季休暇の集まりへ読み進めると体は緩んでいた。帰るところがなく、未来の家庭像が描けない派遣男性たちも同じだったのではないかと自然に気持ちが入った。大手自動車メーカーの人件コスト削減で過酷な労働実態、その心理描写は階層の蟻地獄を思わせる。労働法制の変遷から今置かれている危機と、自分たちの権利を学んだ4人が仕掛けたのは何かに引き込まれた。政治家の息がかかった警察、動きを不審に感じる所轄の刑事と週刊誌編集部の交錯も良い、面白かった。2026/06/02

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