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出版社内容情報
女性の人口が減少した近未来。小学生の少年・匠磨とガラクタ置き場に捨てられたラブドール“アリカ”を巡る純愛の軌跡を描く表題作「I love doll」。
美しく気高い女装男子・柊皐月の転入から始まる青春劇「Morning Beauty -目覚める森の美女-」。挫折を味わう女教師と天才少年の禁断の関係を描く「空蝉の卵」。
大学生カップルの健気でパワフルな恋愛を描く「プロポーズ」。
美しいものには、毒がある――
独自の世界観で読む者を魅了する、星樹スズカ待望の作品集!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
歩月るな
6
#君あば_星樹スズカ作品集感想 ジャンプSQ増刊掲載作とガンガン系掲載作をエースから纏めて出す、画期的な試みではある。前述の掲載作は手元にあるのだけれど、8年前の作品なのかという事実に打撃を受けている次第。世代、感覚は違うはずなのに突き抜けた毒と愛と美。幸せはゴールではないし、家族もゴールではない。時代に磨かれていく露悪的な感性。少女漫画的世界観でありながら、作家性が内なるものの発露と言うのなら、恐怖すら感じる。今日どこかにある日常なのかもしれない。思いついてもそうそう描けない。2025/05/18
くろねこ文学
6
うーん…好き!5編のオムニバス。一見乙女チックでキラキラな絵だが、内容はディープでした。さまざまなユニークな純愛にリビドーのほとばしりを感じる悩ましくも美しい世界観。どれもちょっとダークよりで、常識的な枠で計れない純愛や美を描いてます。愛って何だろ?って考えちゃいました。個人的に「空蝉の卵」が好き。芸術は良識と相容れない時もあるのです。ドロドロな内面がキラキラに描かれててとっても良きでした。かならずしも「善き」ではないけれど。耽美でダークなメルヘン作品、おすすめ。2025/05/02