出版社内容情報
使用人の息子のテオは、ボードゲームをきっかけに王族のアルベルトと立場を超えて友情を育んでいた。しかし、希少な男性オメガだと発覚したテオは強制的に現王の側室になる運命にあった。アルベルトに対して淡い恋心を抱えていたテオは、別れの前夜にせめてもの思い出にと裏庭を訪れると、ある少女の思惑で恋の魔法が施されたその庭で図らずともアルベルトに遭遇してしまう。両想いとなった甘い時間も束の間、魔法で心を操られたことに気づいたアルベルトに怒りをぶつけられ、そのまま永遠の別れを果たす――はずだった。しかし十数年後、腐敗した王に対してクーデターが起こり、偶然にもテオはその首謀者であるアルベルトに助け出される。あの夜のトラウマからテオは身分を偽るが…?
【目次】