出版社内容情報
様々な困難に見舞われながらもようやく夫婦となり、光影(みつかげ)の邸に移った梓子(あずさこ)。
だが、かつて梓子の母が草紙に封じたはずのあやかし「こうげつ」が解き放たれ、宮中で暗躍していることも知る。
こうげつは梓子を小姫と呼び、危害を与えないそぶりを見せるものの、光影に対しては獲物の証という“印(しるし)”を付けて姿を消した。
2人がこうげつの動向に警戒を強める中、左の女御が中宮となることが決まる。
祝いの品として、豪華で立派な屏風が献上されるが、梓子の目にはそれが良くない物に見えた。
調べていくと、その屏風は宮中の“モノ”を次々に取り込んでいるということが分かり……?
大好評、平安お仕事×あやかし物語、全ての真実が今明かされる!
内容説明
宮中での騒動に巻き込まれながらもようやく正式な夫婦となり、右近少将・光影の邸に移った梓子。だが、かつて梓子の母が草紙に縛った妖“こうげつ”が解き放たれ暗躍していることを知り、警戒を強める。そんな中、梓子が仕える左の女御の中宮立后が決まる。祝いの品として立派な屏風が献上されるが、梓子はよからぬ気配を感じ、“こうげつ”が仕掛けた呪物なのではと疑うが…。平安お仕事×あやかし物語、核心に迫る第四巻。
著者等紹介
天城智尋[アマギチヒロ]
東京都生まれ。2019年、『後宮の花は偽りをまとう』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
30
あまり夫婦感のない2人だなぁと。2025/05/13
よっち
21
様々な困難に見舞われながらもようやく夫婦となり、光影の邸に移った梓子。しかし梓子の母が草紙に封じたはずのあやかし「こうげつ」が宮中で暗躍する第4弾。梓子を小姫と呼び、危害を与えないそぶりを見せるものの、光影に対しては獲物の証という印を付けて姿を消したこうげつ。2人がこうげつの動向に警戒を強めていく中、左の女御が中宮となることが決まり、祝いの品として献上された屏風が怪しい動きを見せていく展開で、やや駆け足な印象はありましたけど、明らかにされていく梓子の母親の想いに向き合っていく結末はなかなか良かったですね。2025/04/08
きょん
10
「こうげつ」がらみのエピソードはいったん終結かな。梓子の母の娘を守るための行動や、こうげつの彼女への思いなどちょっと切ない気持ちになった。2025/03/26
ユキタ
2
シリーズ4作目。これで完結かな?夢渡りの怪異に遭う条件「既婚者」に、その自覚がなくて一瞬「え?」てなる梓子に笑った。ほんとに全然、夫婦っぽくないまま話が進んだもんなこのふたり。こうげつの狙いとその終わり方は内裏を燃やすわりにけっこうあっさりと畳まれたイメージ。久しぶりに3,4巻を読んだので1,2巻と断絶があったけれど、通して面白いシリーズだった。2025/05/29
kmori299
1
見えてるものは一段落して、完結でもおかしくない結末。むやみに引っ張るより、これはここできちんと終わらせたことに好感。「既婚者」といわれて一瞬自分を除外した主人公に笑った。2025/05/12
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