出版社内容情報
令和を生きるごく普通のサラリーマンだった主人公は、宝暦八年(1758年)生まれの貧乏旗本の八男坊・徳山安十郎として生まれ変わった。安十郎は現代の知識を持ったまま、とても早熟な若者として成長する。好奇心のおもむくまま、儒学者で蘭学者の青木昆陽に弟子入り、後に『解体新書』を著す前野良沢や杉田玄白と交流し、「本所の麒麟児」として評判になった。やがて、御三卿・徳川宗武の七男・賢丸(後の松平定信)の命を蘭学の知識(と現代の知識)を駆使して救ったことから、幕府上層部からも注目されるようになる。しかし、時の権力者である田沼意次は、安十郎の異才を警戒して、卑劣な罠を仕掛けようとしていた……。
内容説明
令和のサラリーマンだった「俺」は、江戸住まいの旗本八男坊・徳山安十郎として生まれ変わった!安十郎は、とても早熟な若者として成長する。その好奇心のおもむくまま、『解体新書』を著す前野良沢や杉田玄白らと交遊し「本所の麒麟児」として評判になる。やがて、御三卿・田安家の七男・賢丸(後の松平定信)の命を蘭学(と未来の知識)を駆使して救ったことで幕府からも注目される。しかし、類稀な異才を警戒する権力者たちの魔の手も忍び寄ってきていた―。八男坊は本所の麒麟。令和の知恵で江戸を糺す!?カクヨム歴史部門年間1位(2024年)
著者等紹介
公社[コウシャ]
本作『旗本改革男』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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rosetta
38
★★★✮☆カクヨム歴史小説部門の年間一位だそうな。よくある異世界転生もの。ふざけたペンネームの割には意外とマトモで自分の分かる範囲でだが調べもしっかりしている。田安家の四男坊が短慮な男でで脚気で死んだとか。令和のサラリーマンが1750年代の江戸に転生。特別な能力や知識はないけれど、ちょっと歴史に詳しい現代の普通のレベルの人間が五歳の麒麟児と評判になり田安家の末子の御学友になる。本文中では途中まで隠しているのにカバーで松平定信であることを盛大にネタバレ、編集者無能。主人公は後の藤枝外記。話は次巻に続く2025/04/06
こも 旧柏バカ一代
27
旗本500石の八男坊が、徳川吉宗の次男、徳川宗武に気に入られ、息子の賢丸(後の松平定信)の学友となり。才能を惜しんだ徳川宗武の主導で断絶した親戚、4000石の家の藤枝家の当主となる。その後、杉田玄白等と共に解体新書の制作に関わり、飢饉用に甘薯を栽培し江戸に流行らせる。2025/03/03
はる
16
これってカクヨムだったのね。普通に時代物かと思ってた。ちゃんと歴史をたどっていきつつも歴史が変わってるところもあるので新鮮な感じで読了。ストーリーはもちろん楽しく読んだのですが、私としては種姫の妄想が最高に好き。お堅い感じから力が抜ける種姫の妄想があるからこそカクヨムらしくもあり、時代物らしくもある。しかし、最後の種姫の覚悟は流石徳川家の血筋って思わせてかっこ良かった。あざといが、憎めないんだよね。2025/06/12
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