出版社内容情報
これは私が、角川ホラー文庫編集部から依頼を受けた連作短編集です。駆け出しの私に依頼が来るだけありがたく、最初は喜んで引き受けた作品でした。しかし、短編を提出するごとに、担当編集の休職がはっせいしている以上、これを刊行するという編集部の判断が、正しいのか分かりません。
※このあらすじは、原浩氏の強硬な主張により、挿入されたものです。編集部の意図とは相違があります。本作は、あなたが望んでいる作品です。
【目次】
序章 角川ホラー文庫
トゥルージー
編集者との打ち合わせ(一)
裏の橋を渡る
編集者との打ち合わせ(二)
らくがき
編集者との打ち合わせ(三)
「籠の中」執筆に関わる一連の出来事
編集者との打ち合わせ(四)
828の1
終章 角川ホラー文庫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ettyan えっちゃん
11
火喰鳥や蜘蛛の牢などに比べると、短編集ということもあり、迫力が足りないけど、ホラー文庫の短編集ということなら、十分に面白い。単なる短編集というだけでなく、角川ホラー文庫への愛が感じられるところもよいな。 それぞれの短編集には、連作とまではいかないけれど、ブリッジになる角川編集者の打ち合わせがはさまり、一つの大きな流れができているが、そこはまあ、あんまり期待しないで読んだ方がいいです。2025/08/27
君塚
8
日常と隣接するようなホラー短編集。アンソロジー収録の「828の1」だけ既読だったけれど(これ本当に怖い)、他の書き下ろし作品もそれぞれ読者のすぐ近くで息を潜めている怪異の質感があって良いものだった。中心となる舞台や小道具の設定に引っかかりがあるし、テーマを定めて全体をまとめる構成が綺麗。加えて本作は、幕間に編集部とのやり取りを差し込むという体で、メタ的にモキュメンタリーの建付けになっているのが特徴的。角川ホラー文庫って長寿人気レーベルすぎて、それ自体が日本におけるホラーの一主題になっているのが面白い。2025/08/31
KDS
8
四編のホラー短編の幕間に作者と編集者の打ち合わせ、メールのやり取りなどを挟みつつ進む。ひとつの短編を書き上げるごとに編集者が姿を消してゆく。これも短編の一つのようにも思えるが最終的なオチがないのも気になる。これってリアルだったりするのか?ともかく短編はどれも面白い。「トゥルージー」と「828の1」がお気に入り。特に後者はもしかして自分にも死を感じさせられたフレーズがなにかあるんじゃないかとついつい記憶を辿ってみたりするのが怖い。しかし最も恐ろしさを感じたのは幕間の中にしれっと入れられたエレベーターの話。2025/08/29
ドットジェピー
6
とても怖かったです2025/08/28
うさぎや
4
これが角川ホラー文庫の闇……2025/08/30