出版社内容情報
高瀬の推しは写真部の羽鳥。卒業式の日、羽鳥に写真のファンだと伝えるつもりのはずが、勢い余って「好きだ!」と口走ってしまう。気まずさのあまりその場から逃げ出した高瀬は、その時の記憶を「黒歴史」として刻み込んだ。8年後、アイドルのマネージャーとして働く高瀬の前に、自分が担当するアイドルのスキャンダル写真を携えたパパラッチがやってくる。スキャンダル写真なのに、そこに写る女の子はこれ以上ないくらい幸せに見えて・・・・・・「この写真、好きだな」そう口に出した瞬間、高瀬はあの黒歴史を思い出す。はっとして目の前の男を見つめれば、不敵な笑みでその男はサングラスを外した。――高瀬の最推しだった羽鳥との、予想外の再会だった。
【目次】
明日好きになる人
内容説明
高瀬千影の一番の推し。それはクラスメイトで写真部所属の無愛想な男・羽鳥那月だ。羽鳥の圧倒的な作品に心を打ち抜かれた高瀬は高校3年間彼を追い続け、卒業式の日に勢い余って告白。そのまま逃げ出してしまう。あの黒歴史から8年。アイドルのマネージャーとして働く高瀬の前にスキャンダル写真を携えた羽鳥が現れた。羽鳥の作品を愛するがゆえパパラッチ稼業に就く彼を見ていられず、高瀬はとある提案を持ちかける―。
著者等紹介
七都あきら[ナナトアキラ]
和歌山県出身。2024年、本作「明日好きになる人」で第3回魔法のiらんど恋愛創作コンテストBL・ブロマンス部門の部門賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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you
5
初読み作家さん。高校時代の推し(同級生)と再会してからなあれこれな話。個人的には話が淡々と進んだような感じ。アイドルのマネージャーとパパラッチで再会してから、トントン拍子で…。最後の羽鳥の回想とタイトルの回収はよかった。BLを読んでいる感じはあまりしなかった。とあるコンテストの〈BL•ブロマンス部門 部門賞〉とあったしね。2025/10/30
佐藤紗良
0
素敵な作品でした! 心理描写がとても丁寧で、情景も目に浮かぶようで引き込まれました。 理想と現実、過去と今。 二人の関係が深まるにつれ、一度は離れた世界が溶け合うようでした。 流れるような文体が心地よく等身大の二人を見守っているような気分です。映像化されたら素敵だな、なんてことも思ったり。作者様の次回作にも期待したいなと思いました!2025/09/09




