七帝柔道記〈3〉湖に星の散るなり

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七帝柔道記〈3〉湖に星の散るなり

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041158937
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

七帝戦最下位脱出を果たし、北海道大学を中退した増田青年は、新聞社「北海タイムス」で働き始めるが、心は未だ柔道部にあった。常勝校・京大や新たに台頭してきた九大を破るべく血の滲むような努力を続ける吉田寛裕、中井祐樹ら後輩たち。その生命の輝きを前に、自らのこれからに迷う増田青年。俺はどう生きればよいのか。いまも戦う後輩たちに、あの頃の自分に、顔向けできるか。過去の後悔とどう向き合えばよいのか――。そしてついに、北大悲願の七帝戦優勝の瞬間が……。
熱狂的な支持を集める、灼熱の青春シリーズ3作目!



【目次】

第1章 仕事と俺たちとどっちが大切なんですか
第2章 15人の1年目の思いは
第3章 七帝戦、悲願のVなるか
第4章 凍てつく道を革靴で歩く
第5章 2人の超弩級が激突
第6章 久しぶりの北海道大学柔道部
第7章 尾張名古屋は城でもつ
第8章 怪物甲斐との決戦
第9章 怪物を止めろ!
第10章 湖に星の散るなり

内容説明

旧七帝国大学のみで戦われる、寝技中心の異形の柔道「七帝柔道」。その壮絶な世界に飛び込んだ主人公の青春を描いた『七帝柔道記』は、柔道の話でありながら誰もが共感する普遍的な人間ドラマと高く評された。本気になれるものを失ったとき、人はどう生きるべきか―。『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』前夜譚となる、自伝的青春小説3作目!

著者等紹介

増田俊也[マスダトシナリ]
1965年愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。2006年『シャトウーン ヒグマの森』で「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞しデビュー。12年『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で大宅壮一ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。13年『七帝柔道記』で山田風太郎賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たいぱぱ

58
こんな…こんな結末ないよ…。神様、あんたが本当にいるのなら何故ふたりを…説明してくれよ。汗が霧のようにけぶる北海道大学の柔道場を舞台にした増田俊也さんの自伝的小説で僕は何度も泣いた。自分が何故泣いているのかわからないことさえあった。しかし3作目である本作で最期に流した涙は理不尽に対する悔しさと怒りだ。これは作り話ではない、現実にあったことなんだと思うと眠れないくらい心に傷を負った。真夜中に無言で泣いていた和泉さんの電話から僕も立ち直れない。当事者の増田さんたちはどう立ち直ったのか?今はそれを知りたい。2026/05/28

藤瀬こうたろー

34
寝技主体の高専柔道、そして七帝戦と呼ばれる旧帝大七校で争われる戦いに青春を捧げる男たちを描いた作品の3作目。増田さんは最後の七帝戦をもって北大を中退した後、新聞記者という仕事に人生の戦いの場を移す。その間、後輩たちは強くなっていき、IとⅡで描かれた増田さんのいた頃の最下位時代を脱してついには優勝を窺うまでに成長。仕事に打ち込みながらも北大のことが気になる増田さん。輝きを増す後輩、燻っている自分。OBとして顔を出すのも引け目を感じている感がある。そして歓喜、高揚、そしてまさかの悲劇。嗚呼、湖に星の散るなり。2026/06/17

rosetta

34
★★★★☆この三巻目だけの感想を読まされてもなんにもならないと思うので、あえて言葉にはしません。ぜひ一巻目から順番に読んでください。どのキャラクターも愛おしくてたまらなくなります、見た目はむさい野郎どもなんだけどね。主人公が恋人に学内を案内する時、文系4学部の建物を示して「順番はわかんないけど」って言うシーンに、あぁ学内での文系の扱いってやっぱこんなもんなんだとトホホな気持になりました(笑)。しかしあのマサモトが回転寿司屋になっていたのか!2026/05/12

いっこう

21
2日で一気読み!これまでの2作の続編ではあるが、感覚的には別の作品。だけども楽しく読めた。主人公の増田が社会人となり、過去と現在に葛藤するのが印象的。 続きありそう!2026/04/06

おおとろ|ストーリーテラー

19
☆☆☆☆☆ 【2026年度おおとろ名刺代わりの小説10選】青春は終わらない。ただ、形を変えて執拗に追いかけてくる。その厄介さを本書は静かに暴露する。 「七帝柔道記III 湖に星の散るなり」は、畳の上から社会という別の戦場へと移行したあとも、なお続いてしまう闘いの記録である。学生時代の熱狂は過去となり、代わって現れるのは組織、仕事、責任といった現実の構造だ。しかし奇妙なことに、あの寝技の感覚や絡みつき、耐え、機を待つという時間の使い方は場所を変えても消えない。むしろ社会の中でこそ、その粘性は増していく。2026/04/22

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