アサイラム

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アサイラム

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041158074
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大学生の時に友人からの性暴力にあったスミレ。
限界に達した心を抱え、困難な状況にある人たちをケアする街に辿り着く――。

『消えない月』『神さまを待っている』『若葉荘の暮らし』、
現代女性の寄る辺なさに真摯に向き合い、そっと軽くする――著者最新作!

===
「それぞれに過去はあって、これからどう生きていくのか悩んで、
闘っていることはわかるから、気にせずに自分のことだけ考えていればいいの」

大学生の頃、自分のことを好きだという友人から性暴力を受けたスミレ。
忌まわしい記憶を胸中に押し込めながら社会人として過ごしていたが、久しぶりに会った女友達から、
彼が当時のことを美しい思い出として吹聴していたことを聞いて、何もできなくなってしまう。
行政がケアを目的に作り上げた街で暮らすことになり、
いじめや虐待など、暴力を受けてきた人々と関わりながら、自分はどう生きていくのか、模索していくが――。

人の心は、あまりにも繊細で複雑だ。
痛みと再生を真っ向からとらえた物語。

内容説明

「それぞれに過去はあって、これからどう生きていくのか悩んで、闘っていることはわかるから、気にせずに自分のことだけ考えていればいいの」大学生の頃、自分のことを好きだという友人から性暴力を受けたスミレ。忌まわしい記憶を胸中に押しこめながら社会人として過ごしていたが、久しぶりに会った女友達から、彼が当時のことを美しい思い出として吹聴していたことを聞いて、何もできなくなってしまう。行政がケアを目的に作り上げた街で暮らすことになり、いじめや虐待など、暴力を受けてきた人々と関わりながら、自分はどう生きていくのか、模索していくが―。人の心は、あまりにも繊細で複雑だ。痛みと再生を真っ向からとらえた物語。

著者等紹介

畑野智美[ハタノトモミ]
1979年、東京都生まれ。2010年『国道沿いのファミレス』で第23回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

157
アサイラムとは避難所・保護施設・庇護・・そんな意味がある。行政がケアを目的に作り上げた街で暮らすスミレと、関わる人達の心模様と再生の物語。何を以って再生と言うのか私に確固たる言葉が出て来ないから苦しい。人間の脆さや儚さ、揺れ動く心。暗中模索の心理描写に唸ってしまう。これが畑野さんの真骨頂だ。現実には有り得ない街だろうけれど、世間一般の価値観で被害者が救われることなどないのだ。『選択権は、常に本人だけにある。』くぅ、キツクて重い本作。畑野さんに今回もやられた読後感。2025/04/10

おしゃべりメガネ

104
う~ん、深い話でしたね。畑野さん、これまで色々な作風の話を書いてきてますが、本作はまたこれまでの路線から離れた感じかと思います。主人公「スミレ」は大学生のトキに性加害にあい、とある町で心の療養をすすめながら暮らしています。その町がちょっと特殊な町で、住んでる住人も人それぞれに何かしらワケありな感じです。読んでいて何がどうというワケでもないのですが、不思議とページを捲る手が止まりませんでした。女性は読んでいて、ちょっとツラくなる描写もあるかもしれませんが、最終的には読めて良かったなと思えるステキな作品です。2025/04/16

のぶ

75
大学3年生の時にサークル仲間から受けた性的加害による苦しみを背負い続け、旅行代理店を退職、<被害者の住む街>に移り住んで暮らす真野スミレ、28歳を主人公にしたストーリー。スミレの暮らす街は性的加害だけでなく、様々な出来事によって深い傷を受け、その所為で正常な生活を送ることができなくなった人々を迎え入れている、避難場所のような場所。こんな場所が実際にあるかは分からないが、読んでいて被害者が受けた心の傷の深さ、大きさを強く教えられるように感じた。重たい読後感と合わせて、微かな光も見えた気がした。2025/04/20

itica

74
心の傷は見えにくい。例えば笑顔の下でどれほど恐れているか震えているかを他人が気付くのは難しい。主人公のスミレも傷を抱えるひとり。心療内科で勧められたその街で働き、暮らしている。傷ついた人が住み易い街・・・そこは本当に良い場所なのだろうか。スミレの友人(友人とは呼べないと思うが)のように話も聞かず偏見の目で見る人たちが変わらなければ、特別な街は特別なままだ。 2025/03/28

pohcho

70
ネタバレになるので詳しく書けないが、ある特定の条件の人だけが住める町が描かれている。息苦しくて謎めいていて、不穏な中での穏やかさがあって、内容は全く違うけど「わたしを離さないで」をちょっと思い出した。登場人物たちの抱えるものはとても重く、同時に日本に生きる人たちがいかに多くのがまんを強いられながら生きているのかを考えさせられる。優しくて弱い人ばかりがつらい思いをする。そんな社会が少しずつ変わっていけばいいな。スミレちゃんも雪下くんも強く生きていってほしい。2025/03/14

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