出版社内容情報
15世紀末の北陸加賀に「百姓ノ持チタル国」が建てられ80年。武士の支配を退け、民衆が自ら治める一向衆の政は、内外の戦に明け暮れるうちいつしか腐敗していた。織田信長や上杉謙信、朝倉義景ら強大な外敵に囲まれ、窮地に陥った加賀に現れたのは、「仁王」こと本願寺最強の坊官・杉浦玄任。加賀から越前、さらには日本全土に「民の国」を築くため、救いなき乱世で戦い続ける玄任の生き様をドラマチックに描いた意欲作!
内容説明
15世紀末の北陸加賀に「百姓ノ持チタル国」が建てられ80年。武士の支配を退け、民衆が自ら治める一向衆の政は、内外の戦に明け暮れるうちいつしか腐敗していた。織田信長や上杉謙信、朝倉義景ら強大な外敵に囲まれ、窮地に陥った加賀に現れたのは、「仁王」こと本願寺最強の坊官・杉浦玄任。加賀から越前、さらには日本全土に「民の国」を築くため、救いなき乱世で戦い続ける玄任の生きざまをドラマチックに描いた意欲作!
著者等紹介
赤〓諒[アカガミリョウ]
1972年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。私立大学教授、法学博士、弁護士。2017年、「義と愛と」(『大友二階崩れ』に改題)で第9回日経小説大賞を受賞し作家デビュー。23年、『はぐれ鴉』で第25回大藪春彦賞を受賞。24年、『佐渡絢爛』で第13回日本歴史時代作家協会賞〈作品賞〉および、第14回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のりさん
2
どんなに馬鹿にされ時には陥れられても、決して怒らず信念を貫き通す玄任の姿に感銘を受ける。終盤でまさかの伏線回収。時代小説だったからそういうのは無いと思い込んでてビックリした。2025/09/17
ちゃんどら
2
主人公、杉浦玄任は百姓の持ちたる国といわれる加賀を守るために全てを捧げて奔走する。しかしそれをよしとしない加州大将の七里頼周との確執、それにも屈する事なく突き進む玄任。 赤神先生の作品は後半の畳み掛けがすごい作品が多いですが本作もラスト100ページくらいから一気にのめり込みました。反面本作は『酔象の流儀』と流れが似ている所もあり前半は少しとっつきにくかったです。2025/07/29
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