出版社内容情報
40歳を機に仕事復帰することになった八重樫靖羽。家族は応援してくれるが、現実は甘くない。職場で緊張をほぐすチョコクッキー。思春期の娘の心に寄り添うホットチョコレート。娘の受験と介護に追い詰められたママ友に手作りのチョコパイ。チョコレートは自由に形を変え、進化していったと知った靖羽は、自分自身と向き合い始める――。何歳からでも新しい一歩を踏み出せるし、もっと自由に羽ばたける。美味しくて勇気をもらえる物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
116
『チョコレート』を食べて、美味しいな!と思う瞬間、ほっとする!そんな瞬間に”起点・きっかけ”を得る人たちの姿が描かれていくこの作品。そこには、『チョコレート』にフォーカスしたほっこりとした物語が〈序章〉と〈終章〉に挟まれた5つの短編が連作短編を構成する中に描かれていました。『チョコレート』という”食”の魅力に抗し難いものを感じるこの作品。『公益財団法人』の”お仕事小説”としての側面も持つこの作品。読み進めれば読み進めるほどに、『チョコレート』が無性に食べたくなってもしまう、とっても『美味しい』物語でした。2025/05/23
ユウハル
7
読んでいてこれほどチョコレートが食べたくなるとは思わなかった。そして読めば読むほどチョコレートに詳しくなれる。ほのちゃんの自由研究のおかげ。 靖羽さんの気持ちや考えがとてもステキで読んでて気持ちが良かったです。私も『そうきましたか』の精神で乗り切るのいいかも!と良いアドバイス貰いました。 登場人物たちがみんなどこにでもいるかもしれないという身近な人たちで、その悩みも誰にでも起こりうるようなことが多くて、それでいて前向きに進んでいけるよう思い合っている様子にとても穏やかな気持ちで読めて心が温かくなりました。2025/05/23
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