出版社内容情報
1992年8月、9歳の少年トビーは家族旅行中のフロリダでハリケーンに遭い、視力を失った。両親は変わらぬ愛情を持って接するが、トビーの心は傷ついて孤独のまま。彼にとって、父が与えてくれた仔犬のハミングだけが友達だった。ある夏の日、ハミングとの散歩中に近所の森で古い鍵を拾う。持ち主はジャン・グッドスピード。酒に煙草にギター、見透かしたような会話。絵に描いたような「無法者」のジャンは、目の見えないトビーのことも健常者と同じように(乱暴に)扱った。はじめは不信感を覚えながらも、だんだん距離を縮めていくふたり。やがて、トビーはジャンと訪れた隣町エクバタナでウエイトレスのサラに出会い、惹かれていく。少しずつ立ち直っていくトビー。けれども、ジャンには、誰にも触れることのできない秘密があって……。ラストは感涙必至、ひと夏の少年の体験と成長を描くエモーショナル青春ファンタジー。
内容説明
1992年8月、9歳の少年トビーは家族旅行中のフロリダでハリケーンに遭い、視力を失った。両親は変わらぬ愛情を持って接するが、トビーの心は傷ついて孤独のまま。彼の友達は、父がくれた仔犬のハミングだけだった―。ある夏の日、トビーはハミングとの散歩中に近所の森で古い鍵を拾う。持ち主はジャンナ・グッドスピード。酒に煙草にギター、見透かしたような言動をする、いけすかない無法者。はじめは仲違いを繰り返しながら、ふたりはだんだん距離を縮めていく。けれどもジャンには、誰にも触れられない秘密があって…。第9回カクヨムWeb小説コンテスト“エンタメ総合部門”特別賞受賞作。
著者等紹介
虹乃ノラン[ニジノノラン]
愛知県出身。2017年に「ベイビーちゃん」で紀州文芸振興協会第1回Kino‐Kuni文學賞「コエヌマカズユキ審査員特別賞」受賞。『銀盤のフラミンゴ』でディスカヴァー・トゥエンティワン第17回ノベラボグランプリ最優秀賞受賞。2024年に『そのハミングは7』で第9回カクヨムWeb小説コンテスト「エンタメ総合部門」特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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