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出版社内容情報
ハルピュイア、ヴァンパイア、オーガ――数多の精霊たちが集うこの国において唯一絶対のもの、それは『力』。ゆえに、ここで成り上がるには闘技者となり『力』を示さねばならない。
血気盛んな闘技者の中で、絢爛豪華な紅色のドレスを翻し戦う一際麗しい少女――"彼"の名はリオ=カーマイン。何の能力もなく最も低い身分にある人間ながら、たゆまぬ鍛錬の経験則は未来視に迫り、その身と巨大な軍用大剣ひとつで、上位の精霊とも渡り合う! "女装の麗人"が精霊たちの常識を覆す!
「見ていてください。僕はこの大陸で一番の闘技者になります」
これは、最弱の少年が最強の英雄へと至る活躍譚!!
内容説明
ハルピュイア、ヴァンパイア、オーガ―数多の精霊たちが集うこの国において唯一絶対のもの、それは『力』。ゆえに、ここで成り上がるには闘技者となり『力』を示さねばならない。血気盛んな闘技者の中で、絢爛豪華な紅色のドレスを翻し戦う一際麗しい少女―彼の名はリオ=カーマイン。何の能力もなく最も低い身分にある人間ながら、たゆまぬ鍛錬の経験則は未来視に迫り、その身と巨大な軍用大剣ひとつで、上位の精霊とも渡り合う!“女装の麗人”が精霊たちの常識を覆す!「見ていてください。僕はこの大陸で一番の闘技者になります」これは、最弱の少年が最強の英雄へと至る活躍譚!!第29回スニーカー大賞“銀賞”受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
人類が精霊たちに従属して女性が優位な世界。成り上がるには闘技者となり『力』を示さねばならない国で、女装の麗人リオが精霊たちの常識を覆すバトルファンタジー。鍛錬の経験則は未来視に迫り、巨大な軍用大剣ひとつで血気盛んな闘技者たちに挑み、何の能力もない最も低い身分の人間ながら、上位の精霊とも渡り合うリオ。そんな際立った存在だからこそ人間を滅しようとする急進的な動きに利用されたり、人間の反乱の旗頭として担ぎ上げられそうになるわけですけど、そんな中で一度は敗れたアネルドートに対峙する熱い展開はなかなか良かったです。2024/11/29
真白優樹
13
争いの果て、位が最下位な人間種族が精霊たちに従属する世界で、女装し大剣を抱えた少年が力を示すべく足掻く物語。―――予知の仮想、舞い踊り重ねて無敵の幻想と為せ。 大剣片手に不利にも過ぎる状況の中、それでもと足掻いていく物語であり人間と精霊たち、それぞれの思惑が巡り巻き込まれながらも己の意思を貫き通す為に戦う、熱さ溢れる物語である。重ねて幻想、穿ち示すは英雄がここにいると言う事。しかし彼は鎖に繋がれる事を望む。果たしてこの調子で、少年はいつか最強の存在を墜とせるのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/12/02
尚侍
10
面白かった。男性キャラが女装しているということでどういう世界観なのだろうと思いながら読んでいましたが、ある意味逆ハーレム的な展開だったので、これはこれでありなのかなと思いました。ただ、最後のオチについては正直わかりにくい部分があって、その後のエピソードを読むとなるほどと思わされる部分はあるもの、本文中ではどのように主人公が覚醒したのかというあたりがはっきりと描かれていなかったので、話が続くのであればもう少しそのあたりの描写というか理由付けがわかりやすくなるといいかなと思います。2024/12/07
みやしん
7
精霊と人間の種族間差が絶望的過ぎてどう切り拓くのか関心は高まる。ラノベ故に緩急に配慮したのか、差し込まれるほっこりポイントと理由付けが希薄な箇所がハード路線に対し虫食い穴みたいでちょっとひっかかるが、全体的にアツいバトルの応酬で女装にもきちんと意味があった。主人公はアーサー王やヤマトタケルのような英雄伝説が雛形になっているが、それよりも(戦法的には褒められたものではないが)解放戦線の方が俄然気になった。本作は同時に黒◯奴隷解放の側面も持つ。2025/01/08
彩葉 楓🍁
6
【★★★★★】彼だからこそそれを幸福と呼ぶ。とても面白かった。精霊、エルフや鬼、吸血鬼など人外が頂点であり、人間は奴隷や道具として扱われる世界。そんななかで、主人公は種族の頂点である竜によって焼かれた故郷の仇を打つため、精霊のための娯楽、闘技で戦い、最弱と言われる人間の彼は頂点を目指す。とにかく世界観、それからキャラクターがすごく魅力的で、しかも戦闘描写がものすごくアツい。人間という枠は大きく超えないものの、知識と経験で3秒先の未来を予測して強者と渡り合うあの圧巻の戦闘、それから主人公と精霊達との絆が良い2025/04/11