出版社内容情報
十手を預かる身でありながら、同心ではなく、その素姓は誰も知らない……人呼んで「ななしの権兵衛」が江戸の悪を成敗する! 人気シリーズを多数抱える著者、待望の新シリーズ!
内容説明
南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵から十手の鉄刀を授かり、密かに江戸の町を守る総髪の浪人。さる高貴な血筋ながら素性を隠す男は「名無しの権兵衛」を名乗っていた。抜け荷の探索をしていた隠密同心・北島新八郎が行方知れずになったため、久蔵から権兵衛に密命が下った。権兵衛は早速、北島が消えたという亀戸村の一膳飯屋・極楽亭に向かうが、謎の托鉢坊主・良海坊と悪党たちが立ちはだかる…。痛快時代小説、新シリーズ!
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道生まれ。脚本家、監督として数多くの刑事ドラマ、時代劇を手がける。2002年、時代小説家としてデビュー。一躍人気作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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いつでも母さん
117
藤井さんの新しいシリーズが始まった。繋ぎが取れなくなった隠密同心・北島新八郎の探索という命題が、秋山久蔵から下ったのは総髪の浪人・権兵衛。本名は松平左京之介と言うのだが、その辺の曰くは後に明らかになるのか?久蔵は脇差に見せかけた十手の鉄刀を授けたが、まだそれが目立つ出番はない(笑)先ずはご挨拶の本作。次も追いかけてみたい。2024/09/17
やま
54
藤井邦夫さんの新シリーズが始まります。南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵の配下である松平左京之介は、高貴な名前を嫌い、名を「名無しの権兵衛」と名乗って悪を成敗する物語です。 【亀戸極楽亭】 秋山久蔵は、権兵衛に江戸は本所の奥、堅川と中川近くの亀戸村にある木賃宿を兼ねた一善飯屋である亀戸極楽亭へ探索に出て消息を絶った隠密同心の北島新八郎の探索を命じる。権兵衛が極楽亭に潜入すると、南蛮渡りの連発銃の抜け荷が行われていた。2025/01/15
ekoeko
2
4編。与力の秋山久蔵から十手の鉄刀を預かっている総髪の浪人・名無しの権兵衛の本名は松平左京之介。本人曰く、何処の馬の骨かも分からない松平、何処かの馬鹿殿様のような名前。2024/09/29
goodchoice
2
藤井さんの新シリーズは浪人だが十手を隠し持つというやや変わった設定となっている。今回はまだ筋立てがこじんまりとしていたが、次巻以降大きく展開されることを期待したい。2024/09/30
asky0084
1
★★✪☆☆2024/10/05