出版社内容情報
「災害直後は子どもの略取が増える」
明治26年横浜。古堂弥郷(こどう・いやさと)は、義兄から災害時による子どもの行方不明事件の調査を任される。相棒は、尊敬する兄・秀多郎の家庭教師兼書生だった品川吉史(しながわ・よし)。吉史は元上海領事館総領事の息子で、語学に堪能な男だ。24年に起きた美濃地震を皮切りに、八王子の大火事など各地で連絡がつかなくなっていた子どもの行方を捜すために、横浜港に出入りする商船に目を付ける――渋々協力する吉史の調査は、合理的で要領も良く、正攻法んじる弥郷と何かと反目する。しかし、日本人略奪事件解決に向けて、協力し合ううちに、お互い認め合う存在になっていき――。暗躍する人身売買組織との熱い戦いが火蓋を切る!
【目次】
序 章
一章 綱挙網疏(こうきょもうそ)
二章 雲容烟態(うんようえんたい)
三章 生生流転(しょうじょうるてん)
四章 同気相求(どうきそうきゅう)
五章 有無相生(うむそうせい)
六章 暗中飛躍(あんちゅうひやく)
終 章
内容説明
災害の後は子どもの略取が起こりやすい―明治26年横浜。古堂弥郷は、義兄から災害時の子どもの行方不明事件の調査を任される。助手はいつも飄々としている品川吉史。2年前に起きた濃尾地震を皮切りに、八王子の大火事など各地でいなくなった子どもの行方を調査した結果、横浜港に出入りする商船に目を付ける。非道な事件を解決するために協力し合う2人が目にしたものとは―暗躍する人身売買組織との戦いの火蓋が切られる!
著者等紹介
清水朔[シミズハジメ]
佐賀県唐津市生まれ。『神遊び』(2003年コバルト文庫、21年集英社文庫)で2001年度ノベル大賞と同賞の読者大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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