出版社内容情報
母親や職場の人間関係に疲弊しながら生きてきた仲里壱花は、新月の夜に佇む手製本編纂館をたまたま見つける。手製本の魅力に惹かれる壱花は、編纂館に来る客人たちが実はあやかしであることを知り驚くが、壱花の写真の腕を見込んだ編纂館館長の月無恭介に手製本制作の協力を求められることに。この編纂館は、手製本作りを通して今も現世に息づくあやかしたちの心に向き合い、その抱えた<負の気>を浄化する不思議な役目を果たしていたのだ。一見軽薄そうな恭介の真摯な姿勢やひたむきに生きるあやかしたちに、壱花もまた自分自身の人生を重ね、遠ざけていた問題と向き合うようになるのだが、あるとき、恭介自身胸に秘めていた家族との確執により編纂館存続の危機に見舞われることに……。はたして編纂館の運命やいかに!
内容説明
母の過干渉に疲弊する仲里壱花は、新月の夜に手製本編纂館に出逢う。そこでは人やあやかしが抱えた心の悩みを癒やす、依頼主だけの手製本を作成していた。一見軽薄な美形館主の月無恭介は、壱花の写真の腕に惚れ込み制作協力を求める。恭介の真摯な姿勢とあやかしのひたむきさに、己の人生を重ねていく壱花。そんな最中、恭介の秘められた家族問題が表面化し…。真心込めて紡ぎ出されていく手製本と淡い恋、そして救済の物語。
著者等紹介
森原すみれ[モリハラスミレ]
北海道出身。第3回キャラ文芸大賞特別賞受賞作『あやかし薬膳カフェ「おおかみ」』にて出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小梅さん。
陽ちゃん
愛書家
読書好き・本屋好き堂
色素薄い系