出版社内容情報
東舞鶴に存在する馬耳村(ばじむら)では、奇怪な道祖神が祀られている。
神名は『砥笥貢神(とすくがみ)』といい、石に刻まれた姿はとても醜く、人々からは災いを防いでくれる神ではなく『祟神』として恐れていたのである。
昭和八年の師走のある日、村で一人の男の死体が発見される。男の輪郭は奇怪に輪郭がねじ曲がり、左眼がつぶれており、その姿は砥笥貢神にそっくりだったのである。
一方その頃、京都地方裁判所の検事・桂万治は、東京からやってきた美貌の若き天才検事・朱雀十五と馬耳村で見つかった死体の調査に赴くことになる。
しかし、二人が来てから村では奇怪な事件が次々と起こるようになり……。朱雀十五が視力を失った秘密と運命の出会いが描かれる!
内容説明
東舞鶴にある馬耳村では、道祖神「砥笥貢神」が祀られており、祟り神として恐れられていた。昭和8年の師走、港で1人の男の死体が発見される。輪郭が奇怪にねじ曲がり、左目が潰れた顔は、砥笥貢神にそっくりだった。京都地方裁判所の桂万治検事は、若き最高裁検事・朱雀十五と馬耳村の調査に赴くことに。朱雀は村に住む美貌の人妻・美鈴と浅からぬ縁があるようで、桂は彼こそが災いを呼ぶ砥笥貢神の使いではないかと疑い始め―。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃるび
9
シリーズ第7弾ですが、6を抜かしてた…朱雀がまだ目が見えていて検事だった頃のお話。久しぶり過ぎて所々覚えていませんでしたが、雰囲気は抜群で楽しめました。色んな情報が最後に繋がってくる所がいい。時間があったら1からまた読み返したい。2025/07/22
まいまい
3
シリーズ7巻は朱雀十五の過去編。このシリーズの登場人物をすっかり忘れてるから1巻から読み返すと決めた!2025/06/03
棗クロ
1
盲目の美しき探偵(?)朱雀十五が検事だった頃の話。何故、朱雀は視力を喪ったのか。その答え合わせが出来る一冊。読み応えあった〜!2025/06/06
つくし
1
読み応えありました。面白かったです。最後まで読んで振り返ると頑張る朱雀が切なかった。でもラストは好きです。美鈴さんは何歳だったのか気になります。2025/05/30