出版社内容情報
事故に遭って陸上競技をあきらめた圭祐は、ひょんなことから放送部に入部する。3年生の引退後、仲間たちとともにコンテストに挑むことになった。偶然手に入れたドローンを武器にテレビドキュメント部門の撮影を進めていたところ、煙草を持った陸上部の逸材・良太の姿が映り込む。真実を探っていくと、騒動の陰で糸を引く思わぬ人物にたどり着いてしまい……。部活にかける情熱と予測不能な事件を描く、学園青春エンタメ!
内容説明
事故に遭って陸上競技をあきらめた圭祐は、ひょんなことから放送部に入部する。3年生の引退後、仲間たちとともにコンテストに挑むことになった。偶然手に入れたドローンを武器にテレビドキュメント部門の撮影を進めていたところ、煙草を持った陸上部の逸材・良太の姿が映り込む。真実を探っていくと、騒動の陰で糸を引く思わぬ人物にたどり着いてしまい…。部活動にかける情熱と予測不能な事件を描く、学園青春エンタメ!
著者等紹介
湊かなえ[ミナトカナエ]
1973年広島県生まれ。2007年に「聖職者」で小説推理新人賞を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビュー。同著は、09年本屋大賞を受賞。12年「望郷、海の星」(『望郷』収録)で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。16年『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。18年『贖罪』がエドガー賞ベスト・ペーパーバック・オリジナル部門にノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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さてさて
148
『人生を左右するのは、出会いなのかもしれない』。前作「ブロードキャスト」の続編となるこの作品。『Jコン』への出場を目指して活動を続ける『放送部』の七人の姿を描くこの作品では、一年生の圭祐を主人公とした”ミステリ”をプラスした物語が描かれていました。あの湊かなえさんが、”学園&青春物語”を描くという希少性に魅せられるこの作品。そんな湊かなえさんの筆の力を改めて感じさせてもくれるこの作品。この先もまだまだ続いていきそうな物語の可能性に、”学園&青春物語”のさらなる傑作誕生を期待してもしまう第二作な作品でした。2025/02/11
ピース
44
放送部を題材にした青春物語。ちょっとイヤな事件が起きるものの青春してる姿は羨ましい。でも本人達は目の前のことで精一杯で全く気づかなかったりするんだよね。圭祐達もいよいよ3年生になる。どんな最後の高校生活になるのか?楽しみに待ちたい。2024/11/25
カブ
38
ブロードキャストの続編。イヤミスじゃない湊かなえさんも良い。高校の放送部が舞台のこの物語にもちょっとした事件が起き、ミステリーとなっている。面白かった。2024/09/30
金吾
28
前作『ブロードキャスト』と同様爽やかな青春物語です。ミステリー要素もあり途中から一気に読んでしまいます。2025/04/14
mayu
27
何も考えずに購入してしまい前作「ブロードキャスト」未読のまま読み始めた高校生の放送部の物語。陸上で結果を残していたのに事故にあって陸上を続けられなくなった圭佑は放送部に誘われる。青春小説だけど良くも悪くもキラキラ感控えめで、淡々としていて読みやすかった。大人になったって中々自分の事ばかりで周りの事を考えるのは難しい、高校生なら尚更狭い世界で自分の事ばかりになって周りが見えなくなって突っ走ってしまうよなぁと思ったりした。良太との関係や先輩たちとの関係はやはり前作を読んでいた方が楽しめたのかな。2024/06/25