出版社内容情報
警察庁サイバー特捜隊から神奈川県警に戻ってきた真田夏希は、帰任早々に、出動要請を受けた。箱根のホテルで宿泊客二名と従業員二名を人質にとった立てこもり事件が発生したのだ。犯人は連絡を拒否し、何も要求もしていないという。だが、SISの島津らと現場の観察に向かった夏希は、衝撃の光景を目にすることになる──夏希の母親が人質になっていたのだ。夏希は犯人との交渉方法を探るが……。
書き下ろし警察小説、第20弾。
内容説明
警察庁サイバー特捜隊から神奈川県警に戻ってきた真田夏希は、帰任早々に、出動要請を受けた。箱根のホテルで宿泊客2名と従業員2名を人質にとった立てこもり事件が発生したのだ。犯人は連絡は拒否し、何の要求もしていないという。だが、SISの島津らと現場の観察に向かった夏希は、衝撃の光景を目にすることになる―夏希の母親が人質になっていたのだ。夏希は犯人との交渉方法を探るが…。書き下ろし警察小説、第20弾。
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒業。2014年に『私が愛したサムライの娘』で、北方謙三氏、今野敏氏、角川春樹氏の全選考委員満場一致により第6回角川春樹小説賞を受賞しデビューする。同作で15年に第3回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
105
このシリーズも最近よく出版されています。軽い感じもしますが、ちょうど時間が余ったりするときに向いています。今回は主人公の女性が神奈川県警の元いた職場に戻ります。上司も刑事部長で戻ります。そのコンビが今回は芦ノ湖のホテルの立てこもり事件に対応させられます。そこには主人公の母親が人質になったりしてますが、ここでの事件は解決しまっす。しかしながら、事件は函館まで波及し昔の主人公のいとこが死んだことも関連してきます。まあ楽しめました。2024/03/01
coolgang1957
46
シリーズ物と理解しつつ20巻から読み始めました。図書館で借りるのでこんなことも平気でできます😅展開がスピーディーでこの巻だけかも知れないけど、警察物とも思えないような青春回想シーンも冒頭にありまあまあ楽しかったですよ。ただし身代わりなり関係者に親族いても捜査に加わったり、確保した犯人が狙撃されたり、主犯があっさり自白したり、その他盛り沢山のツッコミどころが……。本格警察ものに薫陶あるみなさんが読むと卒倒しそうなシーンが山積みです。函館旅行で蟹とたはむれる間のお供にどうぞ、泣けませんけど2024/08/17
坂城 弥生
44
夏希の苦い過去に繋がる事件でした。2024/06/27
ともパパ
24
夏希の高校時代からはじまる。祖母の死をきっかけに仲が良かった従姉妹と仲違いをする。仲直りをしようと思った矢先に従姉妹は事故で死んでしまう。そして現在。古巣に戻ったと思ったらいきなり箱根の芦ノ湖畔で立てこもり事件発生。しかも人質の一人は夏希の母。母と代わって人質になった夏希は犯人を説得し投降させる。残り紙数が多いのにここで解決? と思っていたら逮捕された犯人がその場で射殺される。そこから函館に行ったら、一気呵成に結末までなだれ込む。しかも従姉妹の事故の真相までつながりやがって…。う~む2024/02/22
練りようかん
17
第20弾。県警に戻った途端、立てこもり事件が発生。外部とコンタクトを取りたくない犯人にメッセージを送る方法が面白い、あっさり解決するけれどもっとおおごとじゃないかと思う事件の匂いに気持ちが盛り上がった。メモリアル作らしい趣向と、いい意味で予想通りに駒が進む手応えが安心安定の域に入って充実の味わい。織田の昇進をあまり深く考えていなかったのだが、上杉の“直属の上司”発言で気付かなかった!とハッとなった。今まで以上に強行突破して、自由に動き回るのだろうと思うと楽しみでしょうがない。今後も期待、長く続いて欲しい。2024/08/23