角川文庫<br> 老神介護

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角川文庫
老神介護

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041145586
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0197

出版社内容情報

●突如現れた宇宙船から、次々地球に降り立った神は、みすぼらしい姿でこう言った。「わしらは神じゃ。この世界を創造した労に報いると思って、食べものを少し分けてくれんかの」。神文明は老年期に入り、宇宙船の生態環境は著しく悪化。神は地球で暮らすことを望んでいた。国連事務総長はこの老神たちを扶養するのは人類の責任だと認め、二十億柱の神は、十五億の家庭に受け入れられることに。しかし、ほどなく両者の蜜月は終わりを告げた――。「老神介護」
●神文明が去って3年。地球で、もっとも裕福な13人がプロの殺し屋を雇ってまで殺したいのは、もっとも貧しい3人だった。社会的資産液化委員会から人類文明救済を依頼された殺し屋は、兄文明からやってきた男から、別の地球で起こった驚愕の事態を訊かされる。「扶養人類」
●蟻と恐竜、二つの世界の共存関係は2000年以上続いてきた。恐竜世界の複雑なシステムは、蟻連邦によって支えられていたが、蟻世界は恐竜世界に核兵器廃棄を要求、拒絶されるとすべての蟻はストライキに突入した。「白亜紀往事」
●僕が休暇を取る条件は、眼を連れていくことだと主任は言った。デイスプレイに映る眼の主は、若い女の子。ステーションにいる彼女の眼を連れて、僕は草原に旅行に出かけた。宇宙で働く人は、もうひと組の眼を地球に残し、地球で本物の休暇を過ごす人を通して仮想体験ができるのだ。「彼女の眼を連れて」
●74年の人工冬眠から目覚めた時、地球環境は一変していた。資源の枯渇がもたらす経済的衰退を逃れようと、「南極裏庭化構想」が立案され実行された結果、深刻な事態が起こっていたのだ。「地球大砲」

内容説明

突如現れた宇宙船から、次々地球に降り立った神は、みすぼらしい姿で言った。「わしらは神じゃ。この世界を創造した労に報いると思って、食べものを少し分けてくれんかのう」(「老神介護」)。人工冬眠から目覚めると、地球環境は一変していた。資源枯渇と経済的衰退から逃れようと、「南極裏庭化構想」が実行されたのだ(「地球大砲」)。短篇5篇と、中国SFの第一人者である著者によるエッセイ「われわれはSFファンである」を収録。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

31
宇宙船の生態環境が著しく悪化して、地球で暮らすことを望んだ老いた神を扶養することを決めた人類とその破綻を描いた表題作ほか5つの短編集。神文明が去って3年、地球でもっとも裕福な13人がもっとも貧しい3人をプロの殺し屋を雇ってまで殺したい理由、蟻のストライキにより決裂した2000年以上続いてきた恐竜との共存関係、ステーションにいる彼女の眼を連れて草原への旅行する仮想体験、74年の人工冬眠から目覚めた主人公が目の当たりにする深刻な事態。前提が違う常識が噛み合わない悲喜劇をシュールに描いた物語は興味深かったです。2024/01/22

マッピー

24
劉慈欣の書くSFのテーマって、どことなく懐かしさを感じるのはなぜだろう。『老神介護』は、最初こそ神様のみすぼらしさと情けなさに、にやにやしながら読んでいたのだけど、最後まで読むと『三体』と地続きのテーマであることが分かった。続編と言える『扶養人類』に至っては、まんま『黒暗森林』なのである。好きなのは『彼女の眼を連れて』。読みながら、高校生の時に好きだった森下一仁のSFを思い出して、ジーンと胸が熱くなったのに、本人は書きたくて描いた作品ではないと後日語ったそうで、ちょっとがっかり。2024/07/30

活字スキー

22
『流浪地球』と同時に刊行された、とにかく強い劉慈欣のとにかく強いSF短編集。文庫で軽く1000円超えてくるけど、読み応えはさらにそれ以上。ミクロからマクロまでの振り幅の大きさ、迷いも遠慮もない呆れるほどのフルスイング具合は紛れもなく一流のSF者の風格。人がガンガン死んだり世界が滅びることにも躊躇しない。ハードといえばハードなんだけど、短編のテンポ感もあって「オトナ向けのおとぎ話」という読み方もできるのが、中国という国で生まれた「科学幻想小説」の面白さなのかな。2024/05/14

わたなべよしお

22
短編は、あまり読まないのだけれど、どれも面白い。どれも先の読めない展開のうえ、作品の奥行きというか世界、地球、宇宙が感じられる。「流浪地球」も読まなきゃ。2024/02/16

Kano Ts

22
面白い!「老神介護」は他の短編集で読んだ記憶がありましたが、その続編的な話もあるとは驚きです。中国SFの仄暗い感じも健在でした。気軽に読むことが出来て中国SFを満喫できるのはいいですね。2024/01/30

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