出版社内容情報
時は平安時代。宮中で女房として働く梓子は、人ならざるモノが視えるために「あやしの君」と呼ばれ、一向に主が決まらずにいた。
だが宮中で怪異の仕業と思われる事件が発生したことをきっかけに、梓子は帝の信頼厚い美貌の右近少将・光影と事件の真相究明に協力していくことになった。
梓子は、亡き母から遺された特別な筆と草紙、そして歌徳の宿る高名な和歌の力を借りて怪異を封じ込めていくが、なぜか光影に気に入られてしまう。
しかし光影は、当代一の色男と艶めいた噂の多い危険な人物。
梓は警戒して接していたが、いくつかの事件を経て噂に塗れた光影の本当の人柄を知った梓子は、彼が持つ二条の邸に移ることを了承する。
だが、梓子を本当の妹のように気に掛ける乳母兄の兼明から「待った」が掛かってしまう。
兼明は勝手に梓子の結婚相手を見繕おうとしてくるが、また宮中で怪異が発生し……?
内容説明
人ならざるモノが視える女房の梓子は、宮中で発生した怪異の解決をきっかけに、あらゆる事柄を書き留める「記録係」として梅壺の女御に仕えることに。怪異の噂があれば、美貌の右近少将・光影と調査し、亡き母から継いだ特別な筆と和歌の力を使って草紙に怪異を縛っていく。いくつかの事件を経て、互いに想いを寄せ始めた二人だったが、梓子の乳母子で過保護な兄的存在の兼明から思わぬ横槍が入る。さらに新たな怪異も発生して?
著者等紹介
天城智尋[アマギチヒロ]
東京都生まれ。2019年、『後宮の花は偽りをまとう』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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