出版社内容情報
先のグレゴール・キラー事件から二か月。その功績を認められ、刑事課強行犯係特別事案対策班(通称 『別班』)に配属された加地谷と浅羽が新たに捜査に当たるのは、帰宅途中に殺害された女性の遺体が、まるできれいに清められたかのように安置された『エンゼルケア殺人事件』。再び道警本部捜査支援分析室の天海伶佳らとともに捜査を進めるうちに浮かび上がってきたのは、十五年前に発生した少女殺人事件と、死亡した少女の遺族である一人の青年の存在。そして、数年おきに発生している女性の不審死事案だった。伶佳の同僚であり心理分析官の御陵伽耶乃は、プロファイリングによってその青年、青柳史也こそが殺人犯であると睨む。しかし加地谷は、青柳史也がプロファイリング通りの凶悪な連続殺人犯だとはどうしても思えなかった。次第に明らかになってくる兄妹の秘密。そして、メアリー・シェリー作の『フランケンシュタイン』に心を囚われる史也と、彼を慕う一人の少女。少女の身に危険が迫るとき、二人の刑事はその手に銃を握り……。上巻に続き、奇妙な古書に導かれた殺人犯を二人の刑事が追う。猟奇事件×スーパーナチュラルミステリーの後編!
内容説明
“グレゴール・キラー事件”解決から2か月。その勝手な行動から通称『別班』に追いやられた加地谷と浅羽が捜査を任されたのは、女性の遺体が清められたかのように安置された“エンゼルケア殺人事件”だった。道警本部捜査支援分析室の刑事・天野伶佳、心理分析官・御陵伽耶乃と容疑者特定を急ぐが、古書『フランケンシュタイン』の存在が浮かび上がり―猟奇事件×スーパーナチュラルのビブリオホラーミステリ!
著者等紹介
阿泉来堂[アズミライドウ]
『ナキメサマ』(受賞時タイトル「くじりなきめ」)で第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞“読者賞”受賞。会社員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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